【最新版】自動運転車の実現はいつから?世界・日本の主要メーカーの展望に迫る

トヨタ、ホンダ、日産、アウディ、テスラ…


日本を含む世界の主要自動車メーカーが、自動運転システムを搭載した車両の発表や発売を活発化させつつある。現在は自動運転レベル2〜3の車両が主流で、いつからシステム側が運転の主体になるレベル4の自動運転車が登場するのか関心が集まっている。







【参考】自動運転レベルはレベル0〜5の6段階に分類されている。レベル0は自動運転システムが搭載されていない車両のことを指し、レベル1ではシステム側が速度かハンドルの制御を担い、レベル2からはシステム側が両方の制御を担う。レベル3からは、緊急時を除き主体はシステム側に移行し、レベル4からは限定エリア内で運転手が不要になる。レベル5では、エリアも限定されなくなる。詳しくは「自動運転レベル0〜5まで、6段階の技術到達度をまとめて解説|自動運転ラボ 」を参照。

■日本・トヨタ:2020年の東京五輪でレベル4車両披露へ

トヨタ自動車は2020年の東京オリンピックで、自動運転レベル4の自動運転車を披露することを発表している。

また、高速道路向けの自動運転システムの実用化目標としては2020年を掲げている。自動運転の技術レベルとしてはレベル3(条件付き運転自動化)相当で、緊急時以外はシステム側が運転の主体となる。一方でレベル3は限定領域(この場合は高速道路)での走行に限られる。一般道路での自動運転は2020年代前半に達成する方向性を公式企業サイトで明らかにしている。

トヨタがいつからレベル4(高度運転自動化)クラスの車両を供給するかはまだ分かっていないが、一方、日経新聞などの一部報道では2023年度を目途にレベル4クラスの自動運転車の供給を目指すという方針が伝えられている。

【参考】トヨタ自動車の自動運転技術の開発コンセプトについては「自動運転車、トヨタ自動車の開発コンセプトや事業展望について紐解く|自動運転ラボ 」を参照。東京オリンピックでのレベル4車両の披露については「トヨタが東京五輪で自動運転レベル4の車両披露 MaaS専用EV車e-Paletteも登場|自動運転ラボ 」も参照。

■日本・ホンダ:レベル4の高度運転自動化を2025年に確立

ホンダは2017年6月、日本の自動車メーカーとしては初めて、自動運転レベル4の技術の確立について時期を明言している。その時期とは2025年ごろだ。いつから日本の自動車メーカーが自動運転レベル4を確立するのか関心が高まっていただけに、大きく報道された。2020年ごろまでには、トヨタと同様に高速道路において自動運転レベル3の実現を目指す。

【参考】ホンダは、アメリカのグーグル系IT企業のウェイモとの業務提携を模索。ウェイモは自動運転システムの開発を手掛けており、実現すれば完全な自動運転車の実現に向けて大きな一歩になると期待が寄せられている。

■日本・日産:2020年に一般道路でレベル3達成を視野に

日産は既に自動運転レベル2(部分運転自動化)相当のシステムを2016年発売の「セレナ」に導入している。日産のレベル2相当の自動運転システムは「プロパイロット」と呼ばれる。その後、自動運転システムをエクストレイルやリーフなどにも搭載しており、日本の完成車メーカーの中でも自動運転に積極的な企業の一つに数えられる。

高速道路での自動運転レベル3の達成は2018年ごろを目指しているほか、2020年には一般道路での実用化も視野に入れている。

【参考】日本政府は自家用車の自動運転をいつから解禁するかなど、国土交通省を中心に議論を進めてきた。現在は2020年までに大規模な実証実験を行い、2020年までに一般道と高速道路で自動運転レベル2(部分運転自動化)の実現を目指している。さらに高速道路においては2020年代の前半までには、緊急時のみ運転手が運転操作を担う自動運転レベル3(条件付き運転自動化)、2025年ごろには高速道路でのみ完全自動運転が可能な自動運転レベル4(高度運転自動化)を実現するシナリオを策定しており、交通事故の削減や交通渋滞の緩和、物流・交通の効率化などを図りたい考えを示している。

■ドイツ・BMW:研究所立ち上げて2025年に一般道でレベル4

自動運転技術に特化した研究所を立ち上げるなど積極姿勢を示すドイツのBMWは、いつから高度な自動運転車の実現を目指しているのか。

BMWは2021年までに、高速道路における自動運転レベル2、駐車場における自動運転レベル3の水準の達成を目指していると伝えられている。2022年からは自家用車・事業用車含めて高速道路でレベル3、2025年を目途に一般道路での自動運転レベル4の達成を目指す。

【参考】BMWは自動運転技術の総合的システムの開発に、最新の人工知能(AI)技術を活用するなど積極姿勢を示している。ドイツに新たに開設した研究所では先進運転支援システム(ADAS)などの開発にも力を入れ、BMWの自動運転技術を支える一大拠点になると考えられている。

■ドイツ・メルセデスベンツ:「レベル4達成は2023年」との報道あり

高級乗用車・商用車ブランドであるメルセデスベンツを有するドイツの自動車会社ダイムラーは、いつからを目途に各レベルの達成を計画しているのか。報道などによると、高速道路と駐車場における自動運転レベル3を2020年までには達成し、自動運転レベル4も2023年までに達成することを目指している。

メルセデスベンツに関しては2018年2月、新型「Aクラス」にレベル2相当とみられる部分運転機能を搭載することが報じられ、自動運転車の開発に対する積極姿勢が感じられた。

■ドイツ・アウディ:事業者用車両でのレベル4達成は2021年までに

フォルクスワーゲングループに属しているドイツのアウディは、BMWやダイムラーよりも、早期に自動運転レベル4を達成したい考えを示している。2021年度からの期間で、限定領域内で事業者向けに自動運転レベル4の車両の提供を開始したい考えで、2025年までには一般消費者も自動運転レベル4の車両に乗れるようにすることを目指す。

【参考】2017年にアウディが発表した新型「A8」は、レベル3相当の最新の自動運転システム「トラフィックジャムパイロット」が搭載された。自動運転レベル3は、加速・減速による「前後」とハンドル操作による「左右」の両方をシステム側が担う段階のことを呼ぶ。アウディはこの新型A8について、事故が発生した場合はアウディ側が責任を負うとしている。

■アメリカ・フォード:2021年に一気にレベル4クラスの自動運転車両

アメリカ自動車メーカーのビッグスリーに含まれるフォードは、BMWやダイムラー、アウディとは別の路線を掲げる。

フォードは一気に自動運転レベル4クラスの自動運転車の発表・発売を目指している。ではそのレベル4クラスの車両提供はいつからなのか。報道などによると、フォードは2021年には事業者向けに、2025年には一般消費者向けにそれぞれ自動運転レベル4の車両を供給することを目指しているようだ。

■アメリカ・テスラ:既にレベル2クラスのシステム導入も死亡事故

アメリカのシリコンバレーに拠点を構える電気自動車メーカーであるテスラは、既に「モデルS」と「モデル3」の車両などに自動運転レベル2の自動運転システム「オートパイロット」を搭載している。今後、これらの車両のマイナーチェンジなどを繰り返しながら、自動運転技術レベルをより一層高めていきたい考えとみられる。

技術開発に定評があるテスラはいつから完全自動運転車の提供を開始するのか。現在のところは2020年以降とみられている。一方でテスラの自動運転車は2018年3月に死亡事故を起こしており、今後の開発に影響が出る可能性があるという見方もある。







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