天才集う研究所に…VW、シリコンバレーで自動運転開発の新拠点

2021年には中国でも開設へ





「自動運転の人材が集まる世界一の拠点に」——。ドイツ自動車大手のフォルクス・ワーゲン(VW)の幹部が2020年1月7〜10日に米ラスベガスで開催された「CES 2020」の会場で、シリコンバレーに設置する新たな研究拠点についてこう力強く強調した。







新たな研究拠点はカリフォルニアの「Volkswagen’s Innovation and Engineering Center」に設置され、VWの自動運転車の研究開発の新たな基地となる。2020年の1年間で50〜100人のシステムエンジニアなどを採用する見込みで、天才技術者たちを他社から続々引き抜く可能性がありそうだ。

VWは自動運転技術の技術研究所としてVolkswagen Autonomy(VWAT)社を新たに設立することを2019年11月に発表しており、その際にシリコンバレーでの拠点開設の計画についても触れていた。対象とする自動運転レベルは「4」とされており、将来の市販化に向けて腰を据えた研究に取り組むものとみられる。

2021年には中国でも同様の拠点を開設する見込みとされている。

■なぜVWは拠点を分散させるのか

お膝元のドイツのほか、アメリカや中国に同社が拠点を分散させて開設するねらいは何か。自動運転技術の開発は世界各地で大手メーカーやIT企業などによって進められており、既に育った技術者を多額の報酬で各国で獲得することがねらいの一つかもしれない。

また自動運転技術に関する法整備などは各国で規制や進捗が異なることもあり、その国に合ったシステムを構築するために拠点を分散させていることも考えられる。各国に適したシステムを構築して実用化までもっていくためには、その国の公道での実証実験も欠かせないだろう。

こう考えれば将来的には日本でも同様の拠点を開設するかもしれない。VWの動向に今後も注目だ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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