検証用に車載用フラッシュストレージを無償提供!Western Digitalがキャンペーンプログラム(深掘り!自動運転×データ 第35回)

e.MMCやUFS、SDカードなど提供



車載システムの開発向けに、Western Digital(ウエスタンデジタル)の検証用フラッシュストレージを無償提供するプログラムがスタートした。自動運転やコネクテッド技術をはじめイノベーションが加速する業界をデータ処理の面から力強くサポートする取り組みだ。

プログラムを実施しているのは、Western Digitalの車載向け製品の販売代理店としても有力な存在である佐鳥SPテクノロジ社だ。提供する製品はe.MMC(embedded Multi Media Card)やUFS(Universal Flash Storage)など5製品で、利用目的に応じて選択することができる。

キャンペーン概要とともに、ウエスタンデジタルの製品の特長に触れていこう。

■キャンペーンの概要

ストレージ無償提供プログラム・キャンペーンでは、車載システム開発でフラッシュストレージが必要な企業を対象に、同社のe.MMCやUFS、Industrial SD/microSDを検証用として無償提供する。かんたんに取り外し可能なSDカードや現在の自動車に多く使用されているe.MMC、読み書き速度に優れるUFSがラインアップされており、複数を選択することも可能だ。

応募はWEBフォームで受け付けている。製品を選択し、会社名や担当者名などを記入してエントリーするだけだ。その後の流れはウエスタンデジタルから確認の連絡→サンプル提供→サンプル評価サポート――となる。問い合わせ期間は2021年1月末までとなっている。

【参考】キャンペーンサイトは「こちら」。

■iNAND AT EM122/AT EM132:車載グレードのe.MMC組み込みフラッシュ

コネクテッドカーや自動運転用途にも活用できる信頼性の高い車載グレードのe.MMC組み込みフラッシュで、高度なエラー修正やヘルスステータスモニター、自動リフレッシュ機能などを備えている。自動車業界に対応した品質で、過酷な環境条件でも信頼性の高いパフォーマンスを発揮する。

自動運転やADAS(先進運転支援システム)、AIデータベース、HDマッピング、ナビゲーション、インフォテインメント、V2X、ドライブイベントレコーダー、デジタルクラスター、テレマティクス・無線アップデートなど、あらゆる用途に活用できる。

AT EM122は最大64GB、AT EM132は最大256GBの容量を提供している。

■iNAND AT EU312:車載グレードのUFS組み込みフラッシュ

自動車用iNAND UFS組み込みフラッシュドライブで、最先端のインフォテインメントをはじめナビゲーション、HDマッピング、V2X、ドライブイベントレコーダー、自動運転などに対応する。さまざまなコネクテッドカーのシステムと環境に最適なエッジストレージとして高いパフォーマンスを発揮する。

高度なエラー修正、ヘルスステータスモニター、自動リフレッシュ機能を備える。容量は16~256GBをサポートしている。

■Automotive SDカード:車載グレードの高信頼SDカード

高耐久性リムーバブルフラッシュストレージソリューションとして、ナビゲーションやインフォテインメント、V2X、ドライブイベントレコーダー、HDマップ、データキャッシュ、データロギング、セキュリティ、バックアップなどさまざまなユースケースに対応する。

容量は8~64GBをサポートしており、ECC、ウェアレベリング、不良ブロック管理などの高度なファームウェアメモリ管理機能や、ヘルスステータス監視、読み取り更新、プログラム可能な文字列、ホストロック、セキュアなフィールドファームウェアのアップデートといった新しいスマート機能を備えている。

■Industrial SDカード:産業グレードの高信頼SDカード

産業用や商用に向けたSDカードで、車載製品のほか産業用パソコンや監視システム、交通機関、ゲーム機、ファクトリーオートメーション、デジタルサイネージなど幅広い用途に活用できる。

容量は8~512GBをサポートしており、プロアクティブな保守が可能なヘルスステータスメーターをはじめ、プログラム可能なID、ホストロック(カード所有者ロック)、セキュアなFWアップグレード、メモリフィールドエラー訂正など、信頼性とユーティリティを強化する高度な機能を備えている。

■Industrial XI microSDカード:車載グレードのUFS組み込みフラッシュ

産業用や商用に向けたmicroSDカードで、ダッシュボードカメラなどの車載製品のほか家庭用監視カメラやドローン、アクションカメラ、デジタルサイネージ、サーバーなど幅広い用途に活用できる。

容量は8~512GBをサポートしており、ヘルスステータスメーターやプログラム可能なID、ホストロック、セキュアなFWアップグレード、メモリフィールドエラー訂正など高度な各種機能を備えている。

■【まとめ】自動車業界に押し寄せるデジタル化の波 高性能ストレージが必須に

車載インフォテインメント機能やデジタルクラスター機能の進化、コネクテッド機能の充実、EDR(イベントデータレコーダー)の搭載、自動運転分野における高精度三次元地図など、新技術の実装に伴い自動車のデジタル化が加速している。自動車がより多くのデータを生み出し、より多くのデータを必要とする時代が到来しているのだ。

ウエスタンデジタルは早くから車載分野に注目し、2002年に車載用HDDで車載用ストレージ分野に参入して以来、時代の変化に合わせた製品開発を進めてきた。2015年ごろからはe.MMCやUFSなどのフラッシュメモリに注力し、高速かつ大容量のソリューションで自動車業界を支えている。

同社の自動車ソリューションは、AEC(車載電子部品評議会)による車載用電子部品信頼性の規格「AEC-Q100」の認定を受けており、業界の信頼要件を満たすよう設計されているのもポイントだ。

増大するデータに対し必須となる高性能ストレージ。ストレージもまた進化を続け、業界の変革を強力にサポートしているのだ。今回のキャンペーンを機に、同社のソリューションを体験してみてはいかがだろうか。

【参考】キャンペーンについての詳しい内容は「こちら」から確認できる。

>>特集目次

>>【特別対談】「大容量×信頼性」、車載業界屈指の半導体メーカーが見据える自動運転の未来

>>特集第1回:自動運転車のデータ生成「1日767TB」説 そのワケは?

>>特集第2回:桜前線も計測!"データ収集装置"としての自動運転車の有望性

>>特集第3回:自動運転車の最先端ストレージに求められる8つの性能

>>特集第4回:【対談】自動運転実現の鍵は「車載ストレージ」の進化にあり!

>>特集第5回:自動運転車と「情報銀行」の意外な関係性

>>特集第6回:自動運転の安全安心の鍵は「乗員のリアルタイムデータ」にあり

>>特集第7回:【対談】車載ストレージ、タクシーのデータビジネス下支え!

>>特集第8回:自動運転、車載機器の最重要5パーツをピックアップ!

>>特集第9回:AI自動運転用地図データ、どこまで作製は進んでいる?

>>特集第10回:自動運転車、ハッカーからどう守る?

>>特集第11回:改ざん阻止!自動運転業界がブロックチェーン導入を歓迎すべき理由

>>特集第12回:自動運転時代はクラウドサービス企業の成長期

>>特集第13回:自動運転、画像データ解析の主力企業は?

>>特集第14回:自動運転、音声データ解析の主力企業は?

>>特集第15回:日本、自動運転レベル4はいつから?ODD拡大ではデータの網羅性も鍵

>>特集第16回:日本、自動運転タクシーはいつ実現?リアルタイムデータ解析で安全走行

>>特集第17回:【対談】自動運転、ODM企業向け「リファレンス」の確立が鍵

>>特集第18回:パートナーとしての自動運転車 様々な「データ」を教えてくれる?

>>特集第19回:自動運転車の各活用方法とデータ解析による進化の方向性

>>特集第20回:自律航行ドローン、安全飛行のために検知すべきデータや技術は?

>>特集第21回:自動運転車、AIの「性格」も選べるように?人の運転データを学習

>>特集第22回:【対談】2020年代は「タクシー×データ」で革新が起きる!

>>自動運転白書第1弾:自動運転領域に参入している日本企業など一覧

>>特集第23回:自動運転に必須の3Dマップ、どんなデータが集積されている?

>>特集第24回:解禁されたレベル3、自動運行装置の作動データの保存ルールは?

>>自動運転白書第2弾:自動運転関連の実証実験等に参加している日本企業一覧

>>特集第25回:自動運転、企業の垣根を越えて共有させるべきデータ群は?

>>自動運転白書第3弾:自動運転業界における国内の主要人物一覧

>>特集第26回:コロナで早期実現!?自動運転宅配サービスに必要なデータは?

>>特集第27回:自動運転業界、「データセット公開」に乗り出す企業たち

>>特集第28回:自動運転と「データ通信」の実証実験、過去の事例まとめ

>>特集第29回:自動車ビッグデータの活用に取り組む「AECC」とは?

>>特集第30回:「次世代タイヤ」から得られるデータとは?

>>特集第31回:自動運転におけるデータ処理は「クラウド側」「エッジ側」の2パターン

>>特集第32回:自動車×ビッグデータ、自動運転領域を含めた活用事例まとめ

>>特集第33回:自動運転の「脳」には、車両周辺はどうデータ化されて見えている?

>>特集第34回:自動バレーパーキングの仕組みや、やり取りされるデータは?

>>特集第35回:検証用に車載用フラッシュストレージを提供!Western Digitalがキャンペーンプログラム

>>特集第36回:自動運転、「心臓部」であるストレージに信頼性・堅牢性が必要な理由は?

>>特集第37回:自動運転レベル3の「罠」、解決の鍵はドラレコにあり?

>>特集第38回:自動運転時代、ドラレコが進化!求められる性能は?

>>特集第39回:e.MMCとは?車載ストレージ関連知識

>>特集第40回:AEC-Q100とは?車載ストレージ関連知識

>>特集第41回:自動運転で使う高精度3D地図データ、その作製方法は?

>>特集第42回:ADASで必要とされるデータは?車載ストレージ選びも鍵

関連記事