AEC-Q100とは?車載ストレージ関連知識(深掘り!自動運転×データ 第40回)

重要な車載ICの品質を保証



高い耐久性や堅牢性が求められる自動車向けのストレージには、業界団体が定めた高品質を認定する規格が設けられている。その代表格が「AEC-Q100」だ。

こうした規格は、車載ストレージを選ぶ際の指標の1つとなる。今回はAEC-Q100にスポットライトを当て、その中身を解説していく。

■AEC-Q100とは

車載用電子部品の信頼性や基準の規格を策定する業界団体「Automotive Electronics Council(AEC/車載電子部品評議会)」による規格の1つで、Q100は車載用IC(集積回路)のストレステスト認定を指す。つまり、AEC-Q100はAECが定めた車載用ICの品質を保証する認定基準・規格を意味する。

Q100のほか、コンデンサやトランジスタ、ダイオードなどの車載ディスクリート半導体を認定するQ101や、LEDなど車載ディスクリートオプトエレクトロニクス半導体を認定するQ102、車載センサーを認定するQ103、車載マルチチップモジュールを認定するQ104、受動部品のストレステストを認定するQ200がある。

AEC-Q100で設けられている認定基準は?

AEC-Q100では、ワイヤーのせん断試験やフラッシュメモリの消去耐久性、動作寿命テスト、初期故障率、配電評価などについて認定基準が設けられている。

また、製品が使用可能な温度の範囲によってグレード分けされており、グレード0が-40度から150度、グレード1が-40度から125度、グレード2が-40度から105度、グレード3が-40度から85度となっている。各グレードで異なるストレス条件が設定されているようだ。

エンジンルームなど高温な環境に耐えなければならない場所で使用される場合などはグレード0が適用されるなど、厳格な規定に基づいて信頼性を担保する。

■Western Digitalの車載ストレージ製品とAEC-Q100

例えばストレージ大手の米Western Digital(ウエスタンデジタル)は、車載向けフラッシュメモリとして、リムーバブルメディアのSDカードタイプをはじめ、組込み用のUFS(Universal Flash Storage)やe.MMC(embedded Multi Media Card)をそれぞれ製品化しており、いずれもAEC-Q100認定を取得している。

SDカードソリューションはAEC-Q100グレード3で、-40度から85度をカバーする。電源瞬断耐性の強化が図られているほか、ECCやウェアレべリング、不良ブロック管理など高度なメモリー管理ファームウェア機能を備えている。

e.MMC組み込みフラッシュドライブ「iNAND AT EM132」は、AEC-Q100グレード3とグレード2に対応した2タイプが用意されている。iNAND AT EM132は車載用途に特化した先進的な機能を備えていることが特徴だ。

iNAND UFS組み込みフラッシュドライブも、AEC-Q100グレード3とグレード2に対応した2タイプが用意されており、半導体分野の規格標準化を担う業界団体JEDECの基準にも準拠している。

■【まとめ】自動運転時代はストレージの信頼性がいっそう重要に

車載において重要なシステムを担うストレージについては故障の類は厳禁で、信頼性は非常に重要な要素となる。こうした品質を担保するのがAEC-Q100のような規格だ。

今後、自動運転技術の実装が本格化した際、ストレージはより重要な役割を担うことになる。ストレージ選びの際は、データ容量や読み書き速度のみならず、こうした信頼性にもしっかり注目したいところだ。

車載ストレージ選びでは、Western Digitalが実施している「検証用 Western Digitalフラッシュストレージ無償提供プログラム」を有効活用してみてはいかがだろうか。

この記事で紹介したストレージを含む5種類の製品の中からニーズに合った製品を選ぶことが可能だ。プログラムについての詳しい内容は「検証用フラッシュストレージの無償提供プログラム」から確認できる。

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