ドイツ勢でカリフォルニア州から公道試験走行許可を得ている企業は4社だ。(Volkswagen Group of Americaは本社がアメリカだが、親会社がVolkswagen Groupがドイツにあるため「ドイツ勢」に加えている)
台数6位(12台)
■BMW ドイツの自動車メーカー。先進運転支援システム「ADAS」では、高速道路で時速140キロを上限に車両が自動的にブレーキとアクセルを制御する「アダプティブ・クルーズ・コントロール」や、渋滞の際に時速60キロを上限に車両が車速やステアリングホイールを自動的にコントロールし車線を維持する「トラフィック・ジャム・アシスタント」などを実用化している。
【参考】BMWは開発拠点を集約するなど、自動運転技術の開発をより一層加速させている。詳しくは「独BMWがドイツ国内に自動運転研究センター 開発拠点集約で実現に向けて加速|自動運転ラボ 」を参照。
台数10位(6台)
■Continental(コンチネンタル) ドイツ自動車部品サプライヤー大手のコンチネンタルの自動車関連システム部門。AI(人工知能)開発を中心にアメリカのNVIDIAや中国の百度などと提携しており、2020年に高速道路でのレベル4の自動運転の実用化、2025年を目処にレベル5の完全自動運転の実用化を目標に掲げている。
台数11位(5台)
■Mercedes Benz(メルセデスベンツ) ドイツの自動車メーカー。最新車種に自動再発進機能を備えた「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」や、車線が不明瞭でも周辺車両やガードレールなどを検知しステアリング操作をアシストする「アクティブステアリングアシスト」、 歩行者に加えて交差点での車両の飛び出しにも自動緊急ブレーキが作動する「アクティブブレーキアシスト」など数々のシステムを搭載する。
■Volkswagen(フォルクスワーゲン) アウディやポルシェ、ベントレー、ランボルギーニなど数々の自動車メーカーを傘下に持つ一大グループ。技術開発に向けた他社との提携も多数で、アウディ社の「Audi A8」で先陣をきった自動運転レベル3(条件付運転自動化)の市販車を各ブランドに広げていく意向を示している。
【参考】VWグループのアウディは2018年の株主総会で、次世代自動車技術への巨額投資の計画を明らかにしている。詳しくは「独アウディ、自動運転やEV開発に8年間で5.2兆円投資 株主総会で発表|自動運転ラボ 」を参照。
■Bosch(ボッシュ) 自動運転に関連した部品・技術開発大手企業。赤外線レーザースキャナー(LiDAR)の量産化のほか、画像認識技術やミリ波レーダーの開発も進め、自動運転に必要なさまざまなパーツの製造に包括的に取り組んでいるほか、エヌビディア社と共同でAI(人工知能)搭載コンピュータの開発なども進めている。
【参考】ボッシュは自動運転車向けの部品・技術の開発で日本のデンソーと開発競争を繰り広げている。詳しくは「デンソーと覇権争う独ボッシュ、米シリコンバレーに自動運転・AIの新開発拠点|自動運転ラボ」を参照。
フランス企業ではナビヤ社が唯一走行試験許可を得ている。
■Navya(ナビヤ) フランスのスタートアップ企業で、無人自動運転シャトルバスを開発し、世界各地に送り出している。日本でもSBドライブ社などが同社のハンドルのない自動運転バス「NAVYA ARMA」で実証実験をおこなっている。
【参考】日本国内での実証実験については「SBドライブ、仏ナビヤ製自動運転バスの実証実験開始 兵庫の研究所敷地で|自動運転ラボ 」や「仏NAVYA社の自動運転EVバス、福島第一原発で実用化に向けリスク評価|自動運転ラボ 」を参照。