自動運転テスト進める全世界53社まとめ@カリフォルニア 解説付

IT関連企業の勢い鮮明に



中国勢では8社が走行試験許可を受けており、中国インターネット検索最大手の百度は車両4台で認可を受けている。ソフトバンクグループも出資する中国ライドシェア大手DiDiも最近になって認可を取得した。


台数16位(4台)
■Baidu(バイドゥ) 中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)。自動運転車用のプラットフォームを開発するプロジェクトなどを立ち上げ、AI技術を武器に中国国家プロジェクトの認定も受けており、カリフォルニアをはじめ中国本土でも走行試験を重ねている。中国の自動車メーカー北汽グループと提携し、2021年までに自動運転車の量産ビジネスに入ることを計画している。

■DiDi(ディディ) 中国のライドシェア大手滴滴出行(ディディチューシン)。配車事業に加えAI(人工知能)や自動運転車の開発にもかなり投資しており、カリフォルニアでの走行試験により実用的な自動運転車の開発を進めるとともに、米国市場への足掛かりにしていると思われる。

 

韓国勢としてはサムスン電子が唯一走行許可を得ている。

台数16位(4台)
■Samsung Electronics(サムスン電子) 韓国最大の総合家電・電子部品・電子製品メーカー。自動運転やコネクテッドカー(通信機能を備えた車)分野の技術を確保し、自動車電装事業を強化するため、スマートセンサーやマシンビジョン(映像イメージを利用した検査・分析技術)、人工知能、コネクティビティーソリューション、セキュリティーなどの技術取得を目指している。


【参考】自動運転業界における主要プレイヤーの自動運転実現時期などの目標については「自動運転車の実現はいつから?世界・日本の主要メーカーの展望に迫る|自動運転ラボ 」も参照。

 

自動運転テストの走行試験は、アメリカのカリフォルニア州だけではなく、欧州各国や日本国内、中国国内などでも実施されている。中東イスラエルなどでも実施されており、各国が自動運転実現で形成が見込まれる将来の巨大市場を意識し、試験走行に関するルール作りを急いでいる。

今後さらに各社が自動運転技術の開発を加速させる中、試験走行に投入する台数も増やしていくとみられており、自動運転業界から目が離せない状況が続いていくことは間違いないと言える。


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