自動運転テスト進める全世界53社まとめ@カリフォルニア 解説付

IT関連企業の勢い鮮明に





アメリカ勢は試験走行許可台数で1〜5位を独占している。完成車メーカーのほかグーグル系ウェイモ社やアップル社、インテル社などIT企業の存在感も増している。主要企業は次の通り。







台数1位(104台)
■GM Cruise(GM クルーズ) 米GM(ゼネラルモーターズ)傘下の開発企業。GMはハンドルもペダルも搭載しない自動運転車「Cruise AV」を2019年に市販する計画を発表した。ドライバーを必要としない完全な自動運転車で、ハンドルやアクセル、ブレーキのペダル、手動操作用の仕組みが用意されていないという。

台数2位(55台)
■Apple(アップル)  米IT・ソフトウェア開発大手。2017年の認可から1年余りで許可車両台数2位に急浮上した。光を使ったセンシング技術で車両の周辺環境を検知するLiDAR(ライダー)を活用して、歩行者や自転車に乗っている人を見分けるソフトウェアなどの開発を急ぐ。

【参考】Apple社は自動運転業界での存在感を徐々に高めている。カリフォルニア州の公道の試験走行許可では台数で2番手につけている。詳しくは「アップル、自動運転事業を本格化 カリフォルニアで試験車両55台、特許取得も加速|自動運転ラボ 」を参照。

台数3位(51台)
■Waymo(ウェイモ) 米グーグル社の自動運転車開発部門が分社化して誕生したシステム開発企業。2018年5月時点で、公道における走行実験距離が960万キロメートル、自動運転シミュレーションにおける総走行距離は80億キロメートルに及び、事故予測の精度向上などAI開発を進めている。

【参考】グーグル系ウェイモ社の仮想走行実験に関する詳しい内容は「月往復10,000回分を自動運転で仮想走行 グーグル系ウェイモ|自動運転ラボ 」を参照。

台数4位(39台)
■Tesla Motors(テスラ・モーターズ) 米電気自動車(EV)メーカーで、「モデルS」や「モデル3」に自動運転レベル2(部分運転自動化)のシステム「オートパイロット」を搭載するなど、早い段階で自動運転技術の確立・市販化を進めてきた。完全自動運転機能の実現には各国・地域の認可が必要だが、すでに完全自動運転機能対応のハードウェアが全車に搭載されているという。

【参考】テスラ社は組織再編により、量産車の生産加速などを急ぐ。詳しくは「米EV大手テスラが組織再編へ 有力幹部、グーグル系自動運転部門ウェイモへ移籍|自動運転ラボ 」を参照。

台数5位(14台)
■Drive.ai  シリコンバレーに籍を置くスタートアップ企業。商業用の車を対象に、自動運転レベル4(高度運転自動化)の自動運転を実現するAI(人工知能)装置の開発に力を入れている。ライドシェア大手のLyftと提携し、自動運転レベル3(条件付運転自動化)相当の自動運転技術をサンフランシスコでテストする計画を進めている。

台数9位(8台)
■NVIDIA(エヌビディア) 米半導体大手。パソコン向けのGPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)で有名だが、自動運転向けAI車載オープンプラットフォームコンピューター「NVIDIA DRIVE PX」を販売しており、AI(自動運転)開発の分野でトヨタやコンチネンタル社など多くの企業と提携している。

台数16位(4台)
■Lyft(リフト) 米ライドシェア大手。自動運転分野への参入では競合するUber(ウーバー)社に遅れをとったが、フォードやGM、Drive.ai、Waymoなど、自動運転技術に取り組む企業と次々と提携を進めており、2018年にはラスベガスで完全自動運転タクシーの試験運行にも取り組んでいる。

【参考】Lyft(リフト)は創業後からアメリカ国内に注力し、最大手ウーバーの背中を追う。業界シェアなどに関する情報は「ウーバー越え目指すリフト、シェア3割強を米国内で獲得か ライドシェア業界動向|自動運転ラボ」を参照。

■Ford(フォード) アメリカ自動車メーカーのビッグスリーの一角。他の自動車メーカーとは異なる路線を掲げており、一気に自動運転レベル4(高度運転自動化)クラスの自動運転車の発表・発売を目指しているという。報道などによると、2021年に事業者向け、2025年に一般消費者向けにそれぞれ自動運転レベル4の車両を供給することを目指しているようだ。

【参考】レベル4では、高速道路などの限定領域内で車(システム側)が運転の主体となる。各レベルの詳しい定義については「自動運転レベル0〜5まで、6段階の技術到達度をまとめて解説|自動運転ラボ 」を参照。

■Intel(インテル) 米半導体大手。コンピューティング、コネクティビティー、クラウドに関する深い専門知識を武器に、自動車からクラウドまでを網羅した自動運転向けソリューションの開発を進めている。2018年5月には、同社が買収したイスラエル企業モービルアイ社が、自動運転技術を車両800万台に対して提供する契約を欧州の自動車メーカーと結んだことが明らかにされている。

【参考】米インテル傘下のモービルアイ社の巨額契約については「米インテル、自動運転技術で800万台分の巨大契約獲得 欧州メーカーに提供へ|自動運転ラボ 」を参照。

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