【2018年夏 最新版】自動運転業界マップをリリース! 全138企業・大学・ファンドを掲載

世界・日本の大手企業からスタートアップまで



自動運転専門ニュースメディア「自動運転ラボ」は2018年7月17日、自動運転車の開発に携わる大手企業やスタートアップ企業、大学、自動運転関連企業に出資するファンドなどをまとめた「自動運転業界マップ〜2018年夏 最新版」をリリース致しました。


業界マップでは日本を含む世界の全138企業・大学・ファンドを7カテゴリーに分類して掲載しました。自動運転車の製造に取り組む完成車メーカーから自動運転システムやコアセンサーの研究開発を進めるスタートアップ企業まで、所在国や企業規模も添えてロゴを掲載しています。

【編集部より】自動運転業界マップのPDF高画質版は「自動運転業界マップ〜2018年夏 最新版(3.1MB)」、JPG高画質版は「自動運転業界マップ〜2018年夏 最新版(2.1MB)」からダウンロードできます。

■完成車メーカー:日本・欧米勢含む業界全体を巻き込んだ開発戦争激化

完成車メーカーとしては、日本ではトヨタホンダ日産が先行して開発に乗り出しています。トヨタ自動車は自動運転技術などを含めた先端技術を一層磨き上げるために、エンジニアの採用も本格的に開始しました。

一方で、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)やBMW、ダイムラー、スウェーデンのボルボ、アメリカのゼネラルモーターズ(GM)や電気自動車(EV)大手テスラ、フォードなど、欧米勢と日本勢との開発競争は激しさを増すばかりです。


■システム系:世界のIT企業が本格参入、日本のスタートアップも善戦

IT企業も自動運転ビジネスに熱視線を注ぎ、アメリカ勢ではアップルやグーグル(ウェイモ)、中国勢では百度(バイドゥ)やアリババ、日本勢ではDeNAなどがAI(人工知能)を含む自動運転分野に参入しています。

日本においてはソフトバンクグループのSBドライブや名古屋大学発スタートアップのティアフォー、自動運転ベンチャーのZMP、AI技術開発のアセントロボティクスなどの新興企業が自動運転事業を積極的に手掛け、基本OSなどの開発や自動運転バスの導入に向けた実証実験なども本格的に進めています。

■センサー系:将来は巨大市場となる自動運転の”目”LiDARを制すのは?

半導体業界ではトヨタグループのデンソーと独ボッシュが自動運転業界での覇権争いを繰り広げているほか、自動運転の「目」とも言われるLiDAR市場では米スタートアップのLuminarが台頭しつつあり、大手企業が先進技術の獲得に向けて盛んにベンチャー企業の買収や出資施策を実施しています。

自動運転向けチップ開発で一際存在感を高めているのは、米インテルが153億ドル(約1兆7000億円)で買収したイスラエル企業モービルアイです。2018年5月には、自動運転技術を車両800万台に対して提供する契約を欧州の自動車メーカーと結び、世界から注目を集めました。


■インフラ系:5G通信で挑むソフトバンク、3D地図で先行する蘭HERE

超高速かつ大容量の通信を実現する第5世代移動通信システム「5G」は、完全自動運転車の普及には不可欠であると言われています。孫正義社長が率いるソフトバンクは5Gを日本と米国でいち早く提供することを視野に、自動運転分野における通信事業での成功も目指しています。

高精度なデジタル3D(3次元)地図は自動運転システムにとっての「羅針盤」と言えます。オランダのHEREが世界統一のデジタル地図の作成で先行し、2018年内に世界100万kmをカバーする計画を立てています。日中韓の企業ともアライアンスを組み、日本のデータ化も時間の問題と言えるでしょう。

■ファンド系:ソフトバンク系やトヨタ系のファンドが投資事業を加速

ソフトバンクは「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」からの巨額出資によって、ウーバーなどのライドシェア大手の筆頭株主になり、上場計画も持ち上がっている自動運転開発企業GM系クルーズにも出資をしています。

トヨタ自動車などが出資する「未来創生ファンド」は、自動運転スタートアップとして注目を集める名古屋大学発のティアフォーに出資するなど、自動運転やAI分野での投資事業を加速させています。

■サービス系:ライドシェア界の覇者ウーバーの「1強時代」は続くのか?

ライドシェア界において世界で最大シェアを誇る米ウーバーですが、お膝元のアメリカではリフト、各国では地場系のライドシェアサービスが続々誕生しており、ライドシェア業界は既に戦国時代に突入していると言えるでしょう。

配送業界や小売業界においては日本勢ではクロネコヤマトやセブンイレブン、アメリカ勢ではアマゾンなどが本格参入に向けた準備を進めています。自動運転車の普及を見込んだ新たな保険商品の開発にも保険大手各社が取り組み始めています。

■大学系:大学発ベンチャーが続々誕生、自動運転エンジニアの育成にも貢献

名古屋大学などの日本国内の大学も、大学発ベンチャーの立ち上げや自動運転車の実証実験を始めとした研究開発事業を加速させ、自動運転技術の発展や優秀な自動運転系エンジニアの育成に一役買っています。

東京大学は国内外でのモビリティイノベーションの推進に向けて、研究拠点の連携を加速させる新組織を発表しました。最近では埼玉工業大学が自動運転ベンチャーを設立し、私大としては日本初の産学連携による自動運転開発に乗り出しています。

■業界マップへの掲載企業を募集しています

自動運転ラボは今後も自動運転業界の最新情報をキャッチアップし、業界全体の振興に資することができるよう、定期的に自動運転業界マップを更新して最新版を読者の皆様にお届け致します。業界マップへのロゴの掲載を希望される企業のご担当者様は「[email protected]」までご連絡下さい。


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