韓国で自動運転が盛り上がっている印象だ。2023年、ヒョンデ(現代自動車)傘下のKIA(起亜自動車)や、自動運転トラックベンチャーのMars Autoなどのさまざまな計画が実現しそうだ。2023年は韓国にとっての「自動運転元年」になるかもしれない。
■自動運転EVを展開予定のKIA
韓国の自動車メーカーであるKIAは、2023年までに自動運転システム「AutoMode」を搭載したEV(電気自動車)の展開とEVへの移行計画を2022年3月に発表している。2023年発売予定のフラッグシップEV「EV9」を契機にAutoMode搭載車のラインナップを拡大させ、2026年までに全新型車にAutoModeを搭載予定だという。
AutoModeには「Highway Driving Pilot」機能が搭載され、高速道路でドライバーの介入なしに走行が可能だ。また、2027年までに14車種のBEV(バッテリー電気自動車)を展開予定だ。
【参考】関連記事としては「韓国KIA、自動運転機能「AutoMode」搭載EVを2023年発売へ」も参照。
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■無人トラック商用化を計画するMars Auto
2017年10月に創業した自動運転トラックベンチャーのMars Autoは、2023年に自動運転トラックの商用化計画を立てている。同社は2019年に初めて自動運転トラックのテスト走行に成功している。ソウル〜釜山間の高速道を5時間半で走行したようだ。トラックにはカメラと小型コンピューターが搭載されており、ドライバーの介入はなかったという。すでにこの段階で自動運転レベル3〜4の技術を実現していた。
Mars AutoのCEO(最高経営責任者)パク・イルス氏は地元メディアの取材に対して、「自動運転トラックは燃費も向上させ、トラックの利用効率も高める」と、開発に注力する理由を語っていた。
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■レベル4タクシーをローンチ予定のヒョンデ
韓国最大手の自動車メーカーであるヒョンデは、2023年に自動運転レベル4の自動運転タクシー車両をローンチすることを目指している。同社は自動運転技開発を手がける米Motionalとともに開発を進めており、2023年にロボットタクシー「IONIQ 5 robotaxis」を発売予定だ。同社が2022年初めに発売した完全EV「IONIQ 5」がベース車両として使用されている。
車体には30以上のLiDARとレーダー、カメラが組み合わさったセンサーが搭載されており、360度の視界を確保できる。全システムのバックアップがあり、システムが故障してもバックアップによって乗客を目的地まで安全に送り届けられる。
さらに、「RVA(Remote Vehicle Assistance)」という機能も搭載予定だ。工事現場や道路の浸水、ほかの自動車の違法行為など、予測できないシナリオに直面した際、リモートオペレーターがすぐに車両の自動運転システムにアクセスして、シナリオ回避のためのサポートを実施する。
【参考】関連記事としては「韓国・現代、自動運転タクシー車両を2023年にローンチ」も参照。
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■【まとめ】2023年は韓国の「自動運転元年」!?
自動運転業界においては、アメリカと中国の対決が目立ってきているが、米中を追いかける存在として、2023年に韓国が大きな存在感を見せられるか注目が集まる。
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