韓国KIA、自動運転機能「AutoMode」搭載EVを2023年発売へ

2026年までに全新型車に搭載へ



出典:KIA公式サイト

韓国の自動車メーカーのKIA(起亜自動車)は2022年3月6日までに、自動運転システム「AutoMode」を搭載したEVを2023年までに展開する計画と、EV(電気自動車)への移行計画を発表した。

KIAは2023年に発売予定のフラッグシップEV「EV9」を皮切りに、AutoMode搭載車のラインナップを拡大させるとしている。また、2026年までに全ての新型車にAutoModeを搭載する予定だという。


このAutoModeには、高速道路においてドライバーの介入なしに走行できる「Highway Driving Pilot」機能を搭載する予定だという。

EVの移行計画に関しては、2023年から少なくとも毎年2車種のBEV(バッテリー電気自動車)を発売し、2027年までに14車種のBEVを展開するという。

■盛り上がりつつある韓国の自動運転業界

韓国の自動運転業界も盛り上がりつつある。KIAを傘下に有するヒュンダイ(現代自動車)も自動運転事業の展開に積極的だ。同社は2021年11月、2022年に販売する新しいモデルにレベル3相当の自動運転システムを搭載する予定であることを発表している。

スタートアップ企業では、42dotへの注目が高まっている。韓国のIT大手NAVER(ネイバー)の元CTO(最高技術責任者)が2019年に設立した企業で、すでにソウルでロボタクシーを展開し、輸送手段の統合プラットフォームの開発にも注力している。


最近は自動運転業界では、米国vs中国の様相を呈してきているが、米中を追いかける存在として、日本はもちろん、韓国の存在も無視できない状況になりつつある。

【参考】ヒュンダイの自動運転に関しては「韓国ヒュンダイ、2022年に自動運転レベル3の市販車を発売へ」も参照。42dotsに関しては「自動運転、韓国の大本命は42dot?ソウルでロボタクシー展開」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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