マツダが新規求人!「人間を中心に考える」自動運転の実現へ

予定年収は400万〜800万円、本社勤務



自動車メーカー大手のマツダが、「人間を中心に考える」という独自の自動運転コンセプトの下、自動運転技術の研究開発者に関する求人を新たに出している。勤務地は広島県のマツダ本社で、予定年収は400万〜800万円だ。


求人情報によれば、走行シミュレーションツールの開発やドライバーの状態を推定する技術の開発、自動車の異常発生時に必要とされる機能の開発などを担うことになるという。

応募には、制御工学やロボット工学、数理統計学、AI(人工知能)、制御モデル・システム開発などに関する知識や業務経験が必須だ。自動車業界などでの勤務経験は「不問」としている。

■「Mazda Co-Pilot Concept」というコンセプト

マツダは2017年に技術開発長期ビジョン「サステイナブル『Zoom-Zoom』宣言2030」を発表している。このビジョンの中で、「事故の無い安全なクルマ社会」を目指し、人間を中心に考えるマツダ独自のコンセプト「Mazda Co-Pilot Concept」を宣言した。

「Mazda Co-Pilot」は、ドライバーの状態を常時モニタリングし、体調不良などを検知した場合は自動運転走行に切り替え、安全な場所に移動かつ停車し、緊急通報を行うシステムのことだ。


第1段階の「Mazda Co-Pilot1.0」は2022年から、より進化した「Mazda Co-Pilot2.0」は2025年から導入予定だとされている。

Mazda Co-Pilot1.0では、自動車専用道路では路肩への回避、一般道では同一車線停止が自動運転で実現される。また、Mazda Co-Pilot2.0になると、一般道での路肩への回避が自動運転で可能になる。

今回の求人は、このMazda Co-Pilotを研究開発するための人材のようだ。

【参考】関連記事としては「マツダ、2022年に自動運転機能を導入!突然の運転手の体調不良に対応」を参照。


トヨタホンダとはアプローチは異なるが……

トヨタやホンダの自動運転のアプローチと比べ、自動運転を補助的な機能に位置付けて技術開発を進めているのがマツダの特徴だ。とはいえ、開発するのが自動運転技術であることには変わりがない。自動運転業界への転職を検討している人は、内容を要チェックだ。

▼【広島】自動運転技術の研究開発(走行環境認識・経路生成・車両運動制御など)|マツダ
https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3005845226/

【参考】関連記事としては「デンソーグループ、新規MaaS事業で求人続々!どんな内容?」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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