名言?迷言?自動運転、テスラのイーロン・マスクCEO発言5選

「前のめりな発言」で市場や世間を揺さぶる



(左から)出典:Heisenberg Media/Flickr (CC BY 2.0)/出典:テスラ社公式Youtube動画より/出典:Steve Jurvetson/Flickr (CC BY 2.0)

電気自動車(EV)大手の米テスラの最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏は、「前のめりな発言」で株式マーケットや世間を揺さぶることで知られる。

テスラが力を入れている自動運転分野でも、マスク氏は過去にさまざまな発言をし、話題になった。自動運転関連の過去の発言を時系列で5つ紹介しよう。







■2015年7月の発言:高速道路での自律走行機能を盛り込んだアップデート、準備が「ほぼ整っている」

マスク氏はTwitterで2015年7月、高速道路での自律走行と自動縦列駐車の機能が盛り込まれたソフトウェアアップデートの準備が、ほぼ整っているとツイートした。実際に同年10月に自動運転補助機能を含んだソフトウェア「Autopliot(オートパイロット)」を発表し、大きな話題となった。

テスラは2014年に自動運転技術の追加が可能なハードウェアを一部車種に装備し始め、随時ソフトウェアのアップデートを実施することで、最新の安全システムを手に入れられる仕組みを作った。

ちなみに、当初はイスラエルのモービルアイ社がソフトウェアを提供していたが、テスラのEV車による死亡事故をきっかけに2016年に決別している。

■2019年4月の発言:2020年半ばに自動運転タクシーサービス

2019年4月22日に開催された技術説明会で、2020年半ばに自動運転タクシーサービス「TESLA NETWORK」(テスラネットワーク)を開始し、2020年中に100万台以上を稼働させる計画を明らかにした。

顧客がリースしたテスラ車両を活用して自動運転タクシーの事業を始め、顧客が乗らない時間に自動運転タクシーとして活用するというスキームだ。稼いだ運賃の約7割を顧客が受け取れるという。

2020年もすでに半分が過ぎたが、現時点で自動運転タクシーサービスを開始したという発表はない。

【参考】関連記事としては「米テスラ、2020年に100万台規模で自動運転タクシー事業」も参照。

■2019年7月の発言:FSDを最大で1,000ドル値上げ

2019年7月、マスク氏はFSD(フル・セルフ・ドライビング)ソフトウェアのオプションの価格を最大で1000ドル値上げするとツイートした。

数カ月ごとに値上げする可能性があるとし、早く購入した方が「お得」という趣旨のツイートもしていた。実際にその後、段階的に値上げが実施されている。

■2019年10月の発言:2019年内にフル自動運転機能を「アーリーアクセス」として限定公開

2019年10月、マスク氏は2019年内にフル自動運転機能を「アーリーアクセス」として限定公開できると見通しを立てた。

フル自動運転とは自動運転レベル5(完全運転自動)を指し、高速道路でも一般道でも完全に無人の自動運転ができる水準だ。ただいまのところは限定公開されたという発表はない。

ちなみにマスク氏は2020年7月9日に中国・上海で開幕した「世界人工知能(AI)カンファレンス」で、自動運転レベル5(完全自動運転)について「近く実現するだろう」と語っている。

■2020年4月の発言:FSDをサブスク展開

2020年4月、テスラの決算説明会でマスク氏は2020年後半に「完全自動運転対応機能」(FSD)をサブスクリプションで展開すると発表した。

FSDはテスラ車を購入時にオプションでつけられ、アップデートによって将来は完全自動運転の機能が搭載される計画となっている。サブスクが実現すれば完全自動運転機能を「まず試しに…」と気軽に試すことができるようになりそうだ。

■【まとめ】話題に事欠かないテスラ

CEOであるイーロン・マスク氏の発言もあり、テスラは話題に事欠かない企業だ。発言の通りにならないことも多い一方で、その先見性を評価する声も多く、テスラ車の人気と市場における期待度が相まって、テスラの時価総額は上昇傾向だ。

自動運転を語る上では外せない企業テスラ。引き続きテスラの公式発表やイーロン・マスク氏のTwitterアカウント(@elonmusk)に注目していきたい。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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