クルマを運転するにあたり、必ず加入すべきは自動車保険の任意保険だが、年齢によって保険料の相場はどれくらいなのか、ご存じだろうか。この記事では、20代・30代・40代・50代の各年代の保険料の相場について説明する。
自動車保険には、強制保険として契約が義務づけられている「自賠責保険」と、自賠責保険だけではカバーしきれない損害を補償するための「任意保険」の2種類があるが、この記事では任意保険について紹介明する。
ちなみに保険料はさまざまな要素により金額が異なってくるため、まずは一度に複数社へ保険の見積もり依頼ができる「一括見積もりサービス」を利用することをおすすめする。保険会社ごとに見積もりを頼む必要がなく、同じ条件で各社のサービス内容や金額を比較することができる。
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記事の目次
■保険料に影響を与える要素とは
自動車保険の保険料率が自由化されたことで、各保険会社が独自の料率で保険料を算出することができるようになった。自動車の型式やノンフリート等級、運転者の年齢、クルマの使用目的、補償内容などのさまざまな条件・情報により保険料が決定される。
特に保険料を決める重要な要素は年齢で、契約する際に運転者の年齢を制限することで保険料を安くすることができる。これを「年齢条件」と呼ぶ。それでは、どの年代が一番高くなるのだろうか?年代ごとに説明していく。
【参考】関連記事としては「自動車保険の種類・等級制度・割引率・割増率とは?買い替えや途中解約だとどうなる?」も参照。
■【20代】自動車保険の平均相場
保険料が一番高くなるのが、10〜20代だ。免許取り立てで初めて保険に加入する人が多く、保険会社やプランを決めるのに一番迷ってしまう年代ではないだろうか。なお30代、40代、50代になるにつれて保険料は下がり、60代で一番安くなることが多い。
20代の保険料が高い理由
20代までは年齢条件での保険料の割引率が低くなっているため、自動車保険は高くなる。年齢が若い方が事故を起こす確率が高いためだ。高齢者の運転による交通事故が問題になっているが、統計上は80代以上を除くと10〜20代の運転手による事故が最も多いのだ。
また、免許を取って運転し始めてから間もないこともあり、自動車保険の契約からあまり年数が経っていない。そのため等級が低いということも、保険料が高くなる理由として挙げられる。
20代の平均的な年間保険料
運転歴や保険会社、契約内容によって異なるが、20代前半の場合、車両保険なしで年間7万円台、車両保険ありで12〜15万円台が多い。20代後半では、車両保険なしで3〜4万円台、車両保険ありで6〜8万円台が主流だ。
年齢/保険の種類 | 年間保険料 |
20代前半 車両保険なし | 年間7万円台 |
20代前半 車両保険あり | 年間12〜15万円台 |
20代後半 車両保険なし | 年間3〜4万円台 |
20代後半 車両保険あり | 年間6〜8万円台 |
■【30代】自動車保険の平均相場
運転に慣れてきた30代。運転歴が長くなるにつれ、20代より事故率が低くなる。そのため保険料も20代よりは安く抑えられるようになってくる。
30代になると保険料はどう変わる?
30代では、ゴールド免許を保有する人が多くなる。また保険の等級も上がっており、割引率が高くなる。事故率の低下やゴールド免許、保険等級といった理由により、20代より保険料は安く抑えられる。
また、30代は一番高い年齢区分「30歳以上補償」で運転者年齢条件特約を設定できるため保険料が安くなる。
30代の平均的な年間保険料
条件により異なるが、車両保険なしで年間2〜3万円台、車両保険ありで4〜5万円台という契約の人が多い。
年齢/保険の種類 | 年間保険料 |
30代 車両保険なし | 年間2〜3万円台 |
30代 車両保険あり | 年間4〜5万円台 |
■【40代】自動車保険の平均相場
運転歴が20年近くなる人も多い40代。保険料の相場は30代よりもさらに安くなる。
40代の保険料の特徴
自動車保険の等級は、1年間無事故で保険を使わない場合、翌年の等級が1つずつ上がる仕組みになっている。そのためどんどん等級が上がっている人が多い。事故率の低下、ゴールド免許保有者が多い、等級の進行などにより、一般的に保険料は30代より安くなると言われている。
40代の平均的な年間保険料
条件により異なるが、車両保険なしで年間1〜3万円台、車両保険ありで3〜5万円台が主流となっている。
年齢/保険の種類 | 年間保険料 |
40代 車両保険なし | 年間1〜3万円台 |
40代 車両保険あり | 年間3〜5万円台 |
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■【50代】自動車保険の平均相場
事故率の低さなどにより、保険料は40代と同様または低くなる傾向にある。
50代の保険料の変動要因
40代と同様、事故率の低さや等級が上がることなどにより、保険料はより安くなってくる。しかし、50代は子どもが運転するようになる年代でもあり、年齢条件を変更する場合がある。補償する運転者の範囲を「21歳以上補償」などにすることで、割引率が低くなる。その結果、保険料が高くなるということもあり得る。
50代の平均的な年間保険料
条件により異なるが、車両保険なしで年間1〜4万円台、車両保険ありで3〜6万円台という契約が多い。
年齢/保険の種類 | 年間保険料 |
50代 車両保険なし | 年間1〜4万円台 |
50代 車両保険あり | 年間3〜6万円台 |
■自動車保険を安くするためのコツとは
自動車保険は、運転者の年齢や等級、免許証の色、住んでいる地域、運転者の範囲(本人や配偶者、家族の範囲を設けること)のほか、自動車の条件などにより料金が異なってくる。もちろん、補償や特約によっても大きく異なる。
インターネットで申し込む保険は、代理店など窓口で契約する場合より保険料が安く設定されている。ネット申し込みのダイレクト型保険は、代理店型より数万円安くなる場合もある。またキャンペーンなどによりお得に契約できる場合もある。なお月払いではなく年払いにすることにより、年間の支払総額は抑えられる。
保険会社によっては、早期割引や新車割引、エコカー割引を設定している場合もある。キャンペーンや各種割引を賢く利用し、少しでもお得に契約したいものだ。
ただし同じような補償やサービス内容でも、保険会社により金額は変わってくる。そのため、まずは保険の一括見積もりサービスを利用し、数社の保険内容と保険料を見比べてみることをおすすめする。
安いプランでは補償が充実していない場合もあるため注意が必要だ。保険料のほか、補償内容や保険会社の評判・口コミも調べてみることが大切だ。
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■まずは一括見積もりサービスで相場を知っておこう
初めて自動車保険を契約する際は、料金相場はもちろん、どんな補償内容になっているかも分からない人も多いだろう。そもそもどの保険会社に見積もり依頼をするかも検討がつかないかもしれない。
そんなとき、一度に数社の見積もりを取ることができる一括見積もりサービスが便利だ。契約者や自動車の条件を何度も入力する必要がなく、一度の入力で一気に見積もり依頼ができる。金額や内容を比較することで、自分に最適な保険会社・プランが分かってくるはずだ。
強制保険(自賠責保険)と違い、任意で加入する自動車保険。自賠責保険だけでは、事故によっては損害賠償額を満たせないことが多い。また自賠責保険は運転車自身のけがや車両本体の損傷、周囲の物体の損害などは補償されない。単独事故の場合も対象外となる。
もしものことを考え、自動車保険には必ず加入しておこう。
【参考】関連記事としては「自動車保険の一括見積もりサイト、おすすめ3社の特徴解説!メリット・デメリット・注意点は?」も参照。