SLAMとはどんな技術?自動運転に必須?

ドローンや自律ロボットにも活躍、需要拡大の見込み





Kudan社は10億点以上からなるギガポイントマップの生成を可能にする独自のSLAM Map技術の開発を完了したことを発表している。この画像はそのときに公開されたYouTube動画のデモ画像=出典:Kudan社プレスリリース

自動運転業界では「SLAM」についての理解は必須だ。簡単に言えば、自動運転車が走行している際に自車の位置を把握し、地図を自動生成するナビゲーションシステムのことだ。自動運転車がさまざまな環境の中で周囲環境を判断し、走行するときに役に立つ。

この記事ではSLAMの基礎知識と市場規模の予測などを紹介する。







■SLAMとは?読み方や正式名称は?

SLAMは「スラム」と読み、正式名称は「Simultaneous Localization and Mapping」。自動車やロボットなどの移動体が「自己位置推定」をし、同時にカメラなどのセンサーを使って周辺や障害物の「環境地図作成」を同時に行う技術だ。

このSLAM技術を活用すると、移動体が未知の環境下で走行しながら道路や周辺の地図情報を構築することができる。つまり、行ったことがない場所で周辺状況を認識し右左折を行うなど、人が下しているような選択や判断を移動体に担わせることができるということだ。

このSLAM技術の活用は掃除ロボットが例に挙げられることが多いが、自動運転や自律走行ロボット、ドローンなどでも活躍している。例えば、自動運転車用の高精度地図の作成や工場などで使われる無人搬送車(AGV)、ドローンの自動操縦などだ。

■SLAMとセンサーの組み合わせで…

SLAMでの位置推定や地図作成は、さまざまなセンサーを組み合わせてデータを取得し実現する。センサーには、GPSやLiDAR、ステレオカメラ、ジャイロセンサー、レーダーセンサーなどが用いられるのが一般的だ。

また、SLAMの手法が、カメラなどの画像データを中心とした「Visual SLAM」とLiDARセンサーを用いた「LiDAR SLAM」と大きく2つに分けられることも知っておきたい。

■【まとめ】ますます高まるSLAM技術の需要

こうしたSLAM技術を自動運転技術に導入した実例は既に少なくない。

例えば豊田自動織機は、レーザーSLAM式の自動運転フォークリフト(AGF)を販売している。パナソニックも今年4月、SLAMを搭載のロボット掃除機を発売した。ほかにも導入例は枚挙にいとまがない状態になりつつある。

市場情報提供事業などを手掛けるグローバルインフォメーション社の発表によれば、SLAM技術の世界市場は、2020年から2030年の10年間で49.41%という高いCAGR(年平均成長率)となることが予想されている。

SLAM技術は自動運転車や配送ロボット、掃除ロボット、自律飛行ドローンなどさまざまな領域で活躍する。こうした車両やロボットの今後の市場の拡大とともに、SLAM技術の需要はますます高まっていきそうだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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