隠れた「自動運転銘柄」、それは小糸製作所(7276)だ

大手企業がLiDARを続々採用



出典:小糸製作所プレスリリース

自動運転の実用化の機運が日本でも高まり、日米の株式市場などにおける自動運転銘柄に対する注目度が高まっている。そんな中、テスラやGoogleなどの本命株のほか、あまり知られていない隠れた自動運転銘柄にも個人投資家の資金が流入していきつつある。

日本で注目したい銘柄の一つに「小糸製作所」(銘柄コード:7276)がある。同社は自動車照明機器のリーディングカンパニーとして、次世代製品の研究開発に取り組んでいる。2025年10月22日には、ホンダが米国で発売予定の自動運転の電動芝刈機に、小糸製作所が開発するLiDARが搭載されることが決定したことを発表した。


過去には同社の車載向け短距離LiDARがグローバルOEMメーカーから新規受注を獲得しており、自動運転開発における陰の立役者としての存在感を増していきそうだ。

【参考】関連記事としては「自動運転、米国株・日本株の関連銘柄一覧」も参照。

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■ホンダ小糸製作所LiDARを搭載

ホンダが2026年に米国で発売を予定する電動自動芝刈機「ProZision Autonomous」に、小糸製作所のLiDARが搭載されることが分かった。

今回採用された短距離検知用LiDARでは、芝生や地面の起伏、障害物の距離や形状を広範囲かつ高精細に計測し、車両周囲360度の状況をリアルタイムに把握することを実現した。これにより高い信頼性と耐久性で安全な自律走行を支援できるという。この電動自動芝刈り機には、LiDARが車両前方に3台、後方に1台搭載予定となっている。


また2024年4月には、自動運転レベル4車両における周辺監視用途として、LiDAR製造を手掛ける米Ceptonとの協業により開発した短距離LiDARがグローバルOEMメーカーにより選定され、受注に至ったことを発表している。

CeptonのMMT方式(Micro Motion Technology)を活用したLiDARで、機械的な摩耗部がないため長寿命・高耐久を実現しており、さらに自動車部品に求められる高い信頼性・量産性に優れているとしている。

その後の2025年1月には、小糸製作所はCeptonを子会社化に関する手続きが完了したことを発表している。

出典:Trading View

■トヨタが開発中の有人与圧ローバーでも

小糸製作所は、自動車用ランプで世界トップシェアを誇るなどグローバルに活躍するサプライヤーだ。主要取引先には、ホンダのほかトヨタ日産、マツダ、ダイハツ工業、SUBARU、スズキ、三菱自動車工業、いすゞ日野、三菱ふそうトラック・バス、UDトラックス、ヤマハ発動機、川崎重工業といった国内勢をはじめ、GM、フォード、ルノー、グループPSA、ダイムラー、吉利汽車、東南汽車、タタモーターズなどの海外勢も名を連ねている。


2025年10月に小糸製作所は、トヨタがJAXAと研究開発を進める月面での有人探査活動に必要な有人与圧ローバーの船外照明の技術開発に関する契約を締結し、同研究開発に協力することを発表した。自動車産業や航空機産業で培った技術力を生かし、過酷な月面環境にも適応しながら、安定して明るい視界を提供するとともに、耐久性や信頼性の高い照明を開発する。それにより安全で持続可能な探査活動を支える重要な役割を担っていくとしている。

LiDARについては、短距離のほか中距離や長距離のラインアップをそろえ、自動車だけでなく産機・建機・農機車両など、あらゆるモビリティの周辺監視ニーズに対応し、安全・安心で快適な交通社会の実現に貢献していくという。同社の最新技術の取り組みとともに、株の値動きについても注目だ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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