内閣府のSIP第2期自動運転が始動へ 五輪見据え自動運転バス実証実験

新5か年計画で整備進める



国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2018年8月7日までに、内閣府が進める「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/自動運転(システムとサービスの実用化)」の研究開発計画説明会を開催した。


第1期(自動走行システム/大規模実証実験)では、ダイナミックマップ、 HMI(Human Machine Interface)、 情報セキュリティ、歩行者事故低減、 次世代都市交通の5テーマを重点課題に据え、2014年度から2018年度の5カ年計画で研究開発に取り組んできた。

第2期は予定より1年前倒しし、2018年度から2022年度までの間、自動運転システムの開発・検証(実証実験)や自動運転実用化に向けた基盤技術開発、規制改革・制度整備などについて研究を進める予定。

報道によると、プログラムディレクターには第1期に引き続きトヨタ自動車先進技術開発カンパニーの葛巻清吾常務理事が就任した。

目標として、2020年までに限定地域における自動運転レベル4(高度運転自動化)の移動サービス、2025年をめどに一般乗用車の高速道路におけるレベル4の走行と一般道におけるレベル2(部分運転自動化)の走行、高速道路におけるトラックのレベル4の物流サービスの実現を目指すこととし、必要となる協調領域の技術を2023年までに確立する。


【参考】自動運転レベルの定義については「自動運転レベル0〜5まで、6段階の技術到達度をまとめて解説|自動運転ラボ 」も参照。

第1号となる実証実験は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、日本自動車工業会との連携のもと、2019年秋から自動運転レベル4の自動運転バスを東京臨海副都心から羽田地区にかけて一般道と首都高で走らせる予定。


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