自動運転タクシー、中国で「運転席無人」 続々!百度、北京で公道実験許可

5Gで遠隔監視や遠隔操作の態勢ばっちり



これまでに発表されている百度の自動運転車=出典:百度プレスリリース

中国のインターネット大手である百度(バイドゥ)は2020年12月11日までに、北京市で初めて「運転席無人」の自動運転車の公道実証許可を得たと発表した。

百度は自動運転プロジェクト「Baidu Apollo」を拡大しており、すでに自動運転タクシーサービスを北京や長沙、広州、重慶、滄州などの各都市で提供している。そんな中、2020年9月に長沙で「運転席無人」の許可を得て、今回それに続いて北京でも許可が下りた形だ。







今までは自動運転タクシーであっても「安全員」と呼ばれるセーフティドライバーが同乗することが義務付けられていたが、今回の許可により、北京でも運転席が無人の状態で自動運転タクシーを運行できるようになった。

次世代通信規格「5G」を使って走行状況やセンサーデータをリアルタイムで監視し、非常時には遠隔操作で車両をコンロトールする前提での許可となる。

■AutoXやDidiなどもロボタクシー開発に注力

中国では百度以外にも、自動運転タクシーの開発に取り組んでいる企業がある。

例えばスタートアップ企業のAutoXは、2020年8月から上海で、12月からは深圳でサービス提供を実験的に開始している。特に深圳でのサービスについては安全員を同乗させずに運行させる許可が下りており、すでに運転席無人の自動運転タクシーがダウンタウンを走行中だ。

上海においてはDidi Chuxing(滴滴出行)も2020年6月から自動運転タクシーを運行している。安全員が同乗する形でのサービスだが、同社はすでに自動運転セキュリティセンターを開設し、運転席無人での走行に向けて遠隔監視体制を整えている。

■レベル4自動運転バスも実現、アクセル全開の百度

百度はインターネット検索大手だが、自動運転業界でのプレゼンスも非常に高く、自動運転タクシーだけでなく、中国・重慶では自動運転バスも完全無人で実現したというニュースが報じられたばかりだ。

中国政府は自動運転市場の拡大に向けた野心的な目標も掲げており、百度などの民間企業による実証実験の実施も積極的に後押ししている。アメリカのWaymo(ウェイモ)のような商用サービスが続々と中国国内でローンチされる日も近そうだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)









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