ロボタクシー、総合1位は「中国企業」!日本勢ランク外

百度とWaymoが接戦



自動運転に関する興味深いランキングが発表された。独自AIにより自動運転タクシーやトラックなどの開発企業の事業を客観的に指数化し、12時間ごとに更新する自動運転リアルタイム指数「Road to Autonomy Index」だ。


自動運転タクシー部門では、中国百度(Baidu)と米Waymoが首位争いを繰り広げており、記事執筆開始時点では百度が1位となっている。

Road to Autonomy Indexの概要とともに、気になるランキングを見ていこう。

編集部おすすめサービス<PR>
自動車保険 スクエアbang!(一括見積もり)
「最も安い」自動車保険を選べる!見直すなら今!
新車定額!リースナブル(車のカーリース)
お好きな車が月1万円台!頭金・初期費用なし!
車業界への転職はパソナで!(転職エージェント)
転職後の平均年収837〜1,015万円!今すぐ無料登録を
タクシーアプリは「DiDi」(配車アプリ)
クーポン超充実!「無料」のチャンスも!
編集部おすすめサービス<PR>
スクエアbang!
「最も安い」自動車保険を提案!
リースナブル
新車が月々2万円から!
パソナキャリア
転職後の平均年収837〜1,015万円
タクシーアプリDiDi
クーポンが充実!「乗車無料」チャンス
ジェイエイシーリクルートメント

■Road to Autonomy Indexとは?

自動運転企業のリアルタイムランキングをAIで生成

ランキングを作成しているのはAUTNMY AIだ。独自開発したAIモデル「OMEGA」により、Autonomy Economy=自律経済全体を一つの連結モデルとして捉え、各社の公開データや公的なライセンスデータ、AUTNMY AI独自のデータを継続的に収集しながら大規模推論を実行し、ベンチマークを行うという。

Autonomy Economyは、AIエージェントやロボットが人間を介することなく経済活動を自律的に行い、新たな価値を生み出す次世代の経済システムを指すという。自動運転車然り、配送ロボット然りだ。ここに焦点を当て、各企業の動向分析を行っているのがAUTNMY AIだ。


現在、自動運転タクシー(対象16社)、自動運転トラック(同8社)、自動配送ロボット(同7社)、自動運転ライセンス(同8社)の4つのカテゴリでランキングを発表している。

短時間で順位が入れ替わるほど変動要因があるか?――と疑問がわくが、12時間ごとにランキングは更新されるため、記事執筆時点から順位が変動している可能性があることに留意したい。

スコアは、プラットフォームの自律性を示す「業務」またはライセンス対象スタックの技術的成熟度を示す「能力」、有料乗車回数や累積自動運転走行距離、稼働中の車両台数、稼働中の商業都市における運用量などの「規模」、事業の推定売上高「収益」、主要な配車サービスネットワークや車両基地・充電インフラとの提携、OEM供給契約などの「コマーシャル」、「製造面」または製品化と構造的な競争優位性を示す「統合」、「安全性」をもとに算出している。

▼Road to Autonomy Index
https://www.roadtoautonomy.com/


出典:Road to Autonomy Index

自動運転タクシーはBaiduとWaymoが首位争い

自動運転タクシーランキングは以下の通りとなっている(※カッコ内はスコア。スコアはリアルタイムで変動する)。

  • 1位:Baidu(81.4)
  • 2位:Waymo(80.0)
  • 3位:Pony.ai(62.9)
  • 4位:WeRide(58.7)
  • 5位:Tesla(42.7)
  • 6位:Zoox(41.3)
  • 7位:May Mobility(32.0)
  • 8位:Motional(31.5)
  • 9位:Avride(29.5)
  • 10位:Xpeng(29.4)
  • 11位:DiDi Autonomous(28.9)
  • 12位:Cao Cao Mobility(28.8)
  • 13位:Verne(24.4)
  • 14位:MOIA America(24.2)
  • 15位:Tensor Auto(11.0)
  • 16位:HUMAIN(2.1)

1位は中国のBaiduだ。OMEGAによると、Baidu Apollo Goは2026年4月時点で累計乗車回数2,200万回に達しており、これはドバイとアブダビでの完全自動運転による商用運行をはじめとする国際的な事業展開の拡大によって支えられているとしている。

現在、10都市でドライバー不要の商用運行を行っており、自動運転車の導入規模拡大を継続的に進めている。

出典:Baiduプレスリリース

僅差の2位となったWaymoは、2026年7月現在、ラスベガス、デンバー、サンディエゴ、タンパの4都市へのサービス拡大を進めている点を評価している。すでにアトランタ、オースティン、ダラス、ヒューストン、ロサンゼルス、マイアミ、ナッシュビル、オーランド、フェニックス、サンアントニオ、サンフランシスコ・ベイエリアを含む11の商業都市に拠点を構えている。

なお、個別のスコアを開く間に更新が入り、WaymoがBaiduを抜いて1位になっていた。12時間でスコアが変動する情報が入ったのだろうか…。

出典:Waymoプレスリリース

5位にランクインしたテスラに関しては、無人運転のロボットタクシーサービスをテキサス州とカリフォルニア州以外では初となるフロリダ州マイアミに拡大し、これにより同社は5つの大都市圏市場を有することになるとしている。

マイアミ国際空港近くに専用ハブを建設するなどインフラ整備を進めているものの、自動運転事業からの商業収益は依然として限られており、イーロン・マスクCEOは、監視なしの自動運転車展開による大きな収益は2027年まで見込まれないと述べているという。

12位のCao Cao Mobilityは中国のモビリティサービスプロバイダー、13位のVerneはPony.aiの技術を活用してクロアチアのザグレブで自動運転タクシーを展開している。14位のMOIAは、フォルクスワーゲン系の自動運転モビリティプロバイダーで、16位のHUMAINはサウジアラビアのモビリティサービスプロバイダーだ。

日本勢については、そもそもノミネートすらされていない。ティアフォーなど独自技術の開発に取り組んでいる企業はいるものの、自動運転バスの開発を先行していた経緯もあり、自動運転タクシーに関する取り組みは目立たない。世界的に見れば、その取り組みはまだ注目に値しない……といった感じなのだろうか。

自動運転トラックはKodiakが首位に

次に、自動運転トラックのランキングを見ていこう。

  • 1位:Kodiak AI(43.0)
  • 2位:Bot Auto(37.6)
  • 3位:Aurora Innovation(36.8)
  • 4位:Volvo Autonomous Solutions(32.8)
  • 5位:Torc Robotics(25.0)
  • 6位:Waabi(19.0)
  • 7位:PlusAI(14.1)
  • 8位:Stack AV(12.4)

1位のKodiakは、テキサス州西部での継続的な商業事業に支えられ、トップの座を維持しているという。2026年7月現在、ダラス~ヒューストン間で行っている監視員常駐型の運行とは別に、パーミアン盆地限定のフラックサンド運搬用ドライバー派遣サービスを提供している。

2026年第1四半期には、前四半期比74%増の180万ドルの収益を計上した。現在、Atlas Energy Solutionsと提携して導入した顧客所有トラック20台を含む自動運転車両群の規模を拡大しており、2026年末までに長距離無人運転運行の開始を目指している。

2位のBot Autoは2026年4月、ヒューストン~ダラス間の230マイル(約370キロ)の区間を、安全運転者、運転席監視員、遠隔からの人間のフィードバックなしの完全無人による商用配送を完了した。

同区間で無人運転による定期運行体制を確立しており、FMCSA(連邦自動車運送安全局)に16台の車両を登録しているという。

3位のAurora Innovationは、ダラス~ヒューストン間で無人運転サービスの商業運転事業を推進しているが、OMEGAの方法論によると車内監視員を必要とするため監視付き運行に分類され、ドライバーレスの基準を満たしていないという。FMCSAには、109台の車両を登録済みで、輸送業界で最大規模の保有台数という。

スウェーデンのEinrideはノミネートされていないようだ。

自動配送ロボットは3強状態

自動配送ロボットのランキングは以下の通りだ。

  • 1位:Serve Robotics(74.6)
  • 2位:Neolix(72.8)
  • 3位:Starship Technologies(71.1)
  • 4位:Coco Robotics(49.5)
  • 5位:Avride Pod(44.3)
  • 6位:DoorDash Dot(44.2)
  • 7位:Meituan/美団(27.1)

1位のServe Roboticsは、ロサンゼルス、アトランタ、ダラス、マイアミ、フォートローダーデール、シカゴ、アレクサンドリア、ワシントンDCを含む8都市で2,000台の自律型ロボットを運用しているという。

2026年第1四半期の売上高は300万ドルで、前期比238%増、前年同期比578%増という驚異的な伸びを示している。

2位のNeolixは、15カ国に2万5,000台以上の自律型配送車両を保有しており、総走行距離は2億キロメートルに及ぶとしている。

3位のStarship Technologiesは、事業の重点を小売食料品パートナーシップへと移し、その結果、米国内の60の大学キャンパスでのサービスを中止することになったという。同社は現在8カ国300カ所以上の拠点で3,000台以上のロボットを運用し続けており、2026年4月時点で累計1,000万件の配送を達成している。

ライセンサーはAppliedが首位

最後に、自動運転技術をライセンス化してビジネス展開している企業のランキングを見ていこう。

  • 1位:Applied Intuition(48.3)
  • 2位:Momenta(42.0)
  • 3位:DeepRoute.ai(41.9)
  • 4位:Mobileye(28.1)
  • 5位:Wayve(26.2)
  • 6位:Autobrains(22.1)
  • 7位:Nuro(20.4)
  • 8位:Helm.ai(17.9)

1位のApplied Intuitionは、自動運転システムの規模拡大を継続しており、このほど日本市場への進出を発表し、いすゞ自動車向けに高度な運転支援機能のサポートを開始した。日本国内の商業物流ルートで第2世代の自動運転トラックの試験運用も行っているという。

2位のMomentaは、2026年7月に香港証券取引所に上場した。2026年7月時点で自社開発した自動運転システムを搭載した車両の累計生産台数は100万台を突破した。BMW、メルセデス・ベンツ、ゼネラルモーターズなどの大手自動車メーカーと提携しており、100種類以上の量産車種に搭載されているという。

5位には、日産と手を組むWayve、8位にはホンダと手を組むHelm.aiもランクインしている。

■【まとめ】世界の壁は厚く高い?

各ランキングの上位勢については、特に異論がないところだろう。日本企業はまずピックアップされるところから……といったところで、これが世界トップ勢とのリアルな差なのかもしれない。

情報が多くリリースされる決算期などには、ランキングが大きく変動する可能性も高い。定期的にチェックしたいところだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




関連記事