中国にはXpeng Motorsという新興EV(電気自動車)メーカーがある。この企業の創業者であり代表者のHenry Xia氏が、自動運転タクシーを展開するための新会社を設立したようだ。
中国メディアの報道によれば、2022年に自動運転タクシーの試験運用をまず広州で始めるという。広州はXpeng Motorsが本社を置く都市だ。当面はこの新会社で自動運転レベル4(高度運転自動化)の技術開発を行っていくという。
ちなみに新会社の名称は英語表記で「Guangzhou Pengxu Autonomous Driving Technology」、中国語表記で「广州鹏煦自动驾驶科技有限公司」。資本金は1,000万元(約1億8,000万円)で、Xpeng Motorsが発行済株式の100%を有している。
■自社EVにレベル4の技術を搭載
Xpeng Motorsは自社で開発しているEVに自動運転レベル4の技術を搭載させ、自動運転タクシーとして使う計画だ。
ちなみに同社が現在市販しているEVには、自動運転レベル2のADAS(先進運転支援システム)が搭載されており、将来的には自動運転タクシー用に開発したレベル4の技術を市販車にも搭載させる計画らしい。
■まるでアメリカのテスラのよう
自動運転タクシーを展開するために新たに別会社を立ち上げたXpeng Motors。中国ではIT大手の百度やAutoXなどがすでに自動運転タクシー事業を展開しており、ライバルはすでに多い。しかし、「EVメーカーが自動運転タクシー事業を展開する」という例は耳にしない。
これはアメリカのテスラ的なアプローチと言え(※テスラもEVメーカーとして自動運転タクシー事業を展開しようとしている)、今後注目を集めそうだ。
【参考】関連記事としては「タイムリミット間近!テスラの「自動運転タクシー100万台」宣言」も参照。