株価4倍も… 自動運転・AI業界の「最強株」は? 懸念と期待で乱高下、ランキングで紹介

トヨタとの提携でアルベルト躍進


新製品の発表や提携など話題に事欠かない自動運転関連分野。業界全体としては熱が高まり続けているが、企業別の業績は果たしてどうなのか。外部要因はあれども業績に連動し、期待や懸念を受けて上下する株価を参考に、2018年上半期も頑張っている企業や大手自動車メーカーなどをピックアップしてみた。







「銘柄名(市場):2018年1月4日の始値→2018年6月14日の終値(年初に対する増減率)」の順に掲載。なお、参考までに日経平均株価は6月14日の終値が2万2738円、1月4日の始値が2万3073円で増減率は99%となっている。

■ALBERT(東証マザーズ):1319円→5760円(437%)

ビッグデータを活用したマーケティング支援システムを提供する会社。年初からなだらかに上昇していたが、トヨタ自動車とビッグデータ分析において業務提携することが発表された2018年5月中旬から株価が急上昇し、年初の4倍を超えた。

■フィックスターズ(東証1部):1196円→1659円(139%)

マルチコアプロセッサ関連事業を手がけている。2018年1月に株式会社ネクスティエレクトロニクスと自動運転分野での関係強化のため、合弁会社を設立することで合意したと発表。自動運転の研究開発を加速・拡大している。

■ソーバル(ジャスダック)1131円→1528円(135%)

電子回路設計やアプリケーション開発などを手がけている。自動運転分野・AIを活用した開発など最先端技術への取り組みにも着手している。

■テクノホライゾン(ジャスダック):530円→667円(126%)

光学・電子機器の開発、販売などを手がけている。米半導体大手エヌビディアのAIスーパーコンピューターモジュールに対応する組み込みプラットフォームの販売を手掛けるなど提携関係にあり、エヌビディア関連の一角として上値期待が膨らんでいる。

■テクノスジャパン(東証1部):927円→1039円(112%)

ICT活用をサポートするコンサルティングやソリューションの提供などを手がけている。ロボット開発ベンチャーのZMP社と自動運転や運転補助システム(ADAS)のためのテストデータ解析サービスを提供。2018年6月には米シリコンバレーのクラウドインテグレータであるLirik社を買収するなど精力的に動いており、IT人材に加えAI人材の確保も行っていくとしている。

■アズジェント(ジャスダック):2640円→2513円(95%)

ネットワークセキュリティを手がけている。自動車メーカーが得意先で、2018年4月にはコネクテッドカーの車両セキュリティを監視・分析する SOCソリューションを発売した。株価は2月ごろより2000円を切り低迷していたが、5月に入り急上昇し、年初に迫る勢いだ。

 

ここからは大手自動車メーカーなどを紹介する。業種の特徴として円高や関税引き上げの懸念など外部要因が影響しやすいため、一概に業績と連動しているとも言えない。

【参考】日本の完成車メーカーなどの自動運転に関する戦略については、まず「自動運転車の実現はいつから?世界・日本の主要メーカーの展望に迫る|自動運転ラボ 」を参照してほしい。デンソーについては「地味に凄い…このトヨタ合意でデンソーは自動運転を席巻 LiDAR開発から22年|自動運転ラボ 」も参照。

自動運転車の実現はいつから?世界・日本の主要メーカーの展望に迫る

■トヨタ自動車(東証1部):7300円→7429円(102%)

1~3月期の連結税引き前利益は前年同期比43.6%増の6173億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の5.9%から8.3%に改善している。

■日産(東証1部):1130円→1090円(96%)

1~3月期の連結最終利益は前年同期比32.3%減の1687億円に落ち込み、売上営業利益率は前年同期の6.9%から6.1%に悪化した。

■本田技研(東証1部):3925円→3544円(90%)

1~3月期の連結税引き前利益は前年同期比1.8%増の1904億円となったが、売上営業利益率は前年同期の3.7%から3.2%に悪化した。

■デンソー(東証1部):6875円→5533円 (80%)

1~3月期の連結税引き前利益は前年同期比14.8%増の962億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の6.8%から7.0%とほぼ横ばいの状況。

 

最後に、アメリカで自動運転開発を進めるテスラ社の株価についても触れる。過去の死亡事故などや新たな開発コンセプトの発表で、株価の乱高下を繰り返している。

■米テスラ社(ナスダック):312ドル*→344ドル*(110%)

米テスラ社の株価は2018年初は312ドルでスタートし、320~350ドルの幅で上下動していたが、3月23日にテスラ車の死亡事故が発生。リコールの発表も重なったことで3月29日には266ドルまで下落し、4月1日のエイプリルフールに同社CEOのイーロン・マスク氏がTwitter(ツイッター)で「テスラが全面的に経営破綻したことを伝えるのは残念だ」とつぶやいたところ、翌4月2日の株価は252ドルまで下落した。それから300ドル付近を行き来する展開が続いたが、6月に入って同氏がソフトウェアのアップデートをツイートしたところ株価は回復し、6月13日の終値で344ドルまで上昇した。(*2018年1月2日終値と2018年6月13日終値で比較)

米EV大手テスラが組織再編へ 有力幹部、グーグル系自動運転部門ウェイモへ移籍

■まとめ:常に最新情報にアンテナを

この記事では自動運転やAIに関連する企業株について解説してきた。自動運転業界では世界的な開発競争が加速しており、各社が新たな技術や提携などを続々発表している。情報のアンテナを常に張り、最新ニュースなどの取得に努めていきたいところだ。







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