確かに… 自動運転車がスキー場の”ゴンドラ”と酷似

人や荷物を運ぶ理想のデザインへ


ドイツ開催の「CEBIT 2018」の開幕前日にフォルクスワーゲンが公表した「SEDRIC Active(セドリック アクティブ)」=出典:フォルクスワーゲングループ社プレスリリース

完全自動運転車のデザインは、従来の自動車のデザインと全く異なるものになっていくと言われている。自動運転レベル4(高度運転自動化)またはレベル5(完全運転自動化)が実現すれば運転席やハンドルを設置する必要が無くなり、車内空間デザインの自由度が格段に増すことがその理由だ。

ドイツ大手自動車メーカーのフォルクスワーゲン(VW)グループは2018年6月11日(現地時間)、ドイツ国内で自動運転車「SEDRIC」の最新コンセプトカー「SEDRIC Active(セドリック アクティブ)」を公開した。SEDRIC Activeは自動運転レベル5相当の自動運転電気自動車(EV)だ。







そのスタイリングはスキー場の「ゴンドラ」を彷彿させる。車内は4人乗りの対面席方式を採用しているため、車の進行方向を見ることがあまり意識されていないようにも感じられる。アウトドア仕様にもこだわり、ゴンドラのような箱型デザインの車体の後部にはサーフボードなどのウィンドサーフィン用品も積載できる大きなスペースが確保されている。

■トヨタの「e-Palette Concept」もゴンドラ型

トヨタ自動車が2018年1月に開催された「2018 International CES」(米ラスベガス)で公開したコンセプトカー「e-Palette Concept」も、ゴンドラ型のデザインが特徴だ。このコンセプトカーは移動・物流・物販などに活用できるモビリティサービス(MaaS)専用の次世代電気自動車(EV)で、他社が開発した自動運転制御キットも搭載可能であることが特徴となっている。

e-Palette ConceptもVWグループの「SEDRIC Active」のように車内空間は広い。トヨタが公開しているイメージ映像の中の一例では、映像を映し出すモニタースクリーンが車内の前側と側面側に設置され、車内中心部にテーブルも配置されている。

現在の自動運転業界では自動運転車両の量産化に向け、自動運転レベル2〜3相当のシステムを搭載した車両の開発が中心になっている。しかし自動運転レベル2〜3では運転手やハンドルなどが必要となるため、現在生産・販売している既存の車両を改造する手法が一般的になっている。

一方で今後、自動運転レベル4とレベル5の車両デザインはどういう潮流になっていくのか。「ゴンドラ型」が最終的な結論なのか。各社が今後も発表し続ける完全自動運転車のコンセプトカーに注目していきたい。

【参考】トヨタ自動車のe-Palette Conceptについては「トヨタ自動車、モビリティサービス専用EV“e-Palette Concept”をCESで発表」も参照。







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