驚異的!自動運転タクシー市場は年平均成長率「120%」!

Mordor Intelligenceの市場調査レポート



出典:Waymoプレスリリース

市場情報提供事業などを手掛ける株式会社グローバルインフォメーション(本社:神奈川県川崎市/代表取締役社長:小野悟)は2020年5月19日までに、Mordor Intelligence発行の市場調査レポート「ロボタクシー市場 – 成長、傾向、予測」の発売を発表した。

同レポートでは、2020~2025年のロボタクシー(自動運転タクシー)市場の年平均成長率(CAGR)は「120.5%」という高い数字を見込んでおり、まず欧州がロボタクシー市場を牽引するが、中国アメリカがすぐそれに続いていくという見通しのようだ。


■中国とアメリカで目立つ動き

中国では主要な自動車メーカーのほか、ライドシェア大手のDidi Chuxingなど製造業ではない企業の自動運転開発も目立つ。Didi ChuxingはEVスタートアップのCHJオートとロボタクシーの共同開発に取り組んでおり、完全無人の電動ロボタクシーを中国全土で広げることを目指している。

アメリカではグーグル系ウェイモが2018年12月、世界に先駆けて自動運転タクシーの商用サービスを開始している。当初はセーフティドライバーが同乗した状態でのサービス提供だったが、2019年11月から一部で完全無人でのサービス提供を開始した。

EV大手のテスラもAIチップを搭載した完全自動運転の実現に向け、開発を進めている。イーロン・マスクCEOは、過去に「2020年半ばまでに完全な自動運転車を100万台以上生産する」と豪語している。

■日本、新ロードマップ公表で加速

日本では5月11日、国土交通省などが「『自動走行の実現に向けた取組報告と方針』報告書概要Version4.0」の中で、自動運転タクシーに関する新たなロードマップを公表した。


2022年度の後半から「車内運転手有」でのサービスを開始し、その後は「遠隔監視のみ」などでのサービスに徐々に移行していくという計画だ。

日本国内でも自動運転タクシーの実証実験は既に実施されている。今年に入ってからも自動運転ベンチャーのZMPが開発した自動運転車両を使って実証実験が行われた。

■【まとめ】市場の急成長は決して夢物語ではない

ロボタクシーが普及するには、技術力やインフラ面、法整備においてまだ課題はあるものの、それらの課題は急ピッチに解決されつつある。そう考えれば、2020~2025年のCAGRが120.5%というのもうなずける。こうした市場の急成長は、決して夢物語ではないのだ。

【参考】関連記事としては「AI自動運転やMaaS、ライドシェアなどの将来市場規模予測10選」も参照。


記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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