トヨタの自動運転EV(電気自動車)「e-Palette」を使った実証実験が、2022年2月17日〜3月10日に東京臨海副都心・お台場エリアで実施される。
2021年夏の東京オリンピック・パラリンピックの選手村で導入され注目を集めたe-Paletteだけに、今回の実証実験には大きな関心が寄せられそうだ。
今回の実証実験では、商業施設間を約10分で1周する。オペレーターが同乗予定で、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、一般の試乗は見合わせるという。
■「盛り沢山」な実証実験に
実証実験は、東京都の「令和3年度臨海副都心における自動運転技術を活用したサービスの構築に関する業務委託」の一環として実施され、民間企業7社が参加する。
モビリティ関連事業を展開するMobility Technologiesが全体統括と運用オペレーション設計を、トヨタが自動運転車両の提供・運行を、名古屋大学発の自動運転スタートアップであるティアフォーが自動運転システムの開発・提供を担う。
自動運転システムは、トヨタのものではなくティアフォーが開発したものが使用されるということは、注目すべき点の1つと言えそうだ。
あいおいニッセイ同和損保は自動運転車両向け保険提供と実証実験運営などに関するリスクアセスメントを、KDDIとドコモ、トヨタ紡織が車内エンタメコンテンツの提供を行う。さまざまな要素が詰め込まれた「盛り沢山」な実証実験になりそうだ。
■実証実験の成果に注目
世界に目を向けると、さまざまな都市で自動運転の実証実験が行われている。アメリカや中国では自動運転タクシーの商用サービスが始まっている都市もある。そんな中、日本の首都である東京で、オリンピックで世界から注目を集めたe-Paletteが実証実験で使われる。
実証実験の成果に注目だ。
【参考】関連記事としては「トヨタの自動運転戦略(2022年最新版) 車種や価格は?レベル3〜4はいつ実現?」も参照。