自動運転業界、スピンアウト系スタートアップが躍進 Aeva、Aurora、Pony.ai、Zoox、Kodiak…

テスラやグーグルの元技術者が続々創業


自動運転業界では最近、大手企業からのスピンアウト組が立ち上げたスタートアップの躍進が目立つ。例えば最近では、元アップルのエンジニア2人が立ち上げた「Aeva」が自動運転車両向けのコンパクトで格安の次世代センサーシステムを開発・発表し、世界的な話題をかっさらったことは記憶に新しい。

このセンサーシステムは200メートル以上先の物体を検知する性能を有しており、価格も200〜300ドル(約2万3000円〜3万4000円)ほどと安い。「自動運転の目」とも呼ばれるLiDARも組み込まれており、自動運転車の主要なセンシングの任を果たす。小型のため、車両に複数取り付けやすいのも特徴だ。

Aevaの創業者はSoroush Salehian氏とMina Rezk氏の2人。ともにアップル社で自動運転プロジェクト「タイタン(Titan)」に携わっていた。創業は2017年で既に従業員を50人近く抱え、ベンチャーキャピタル(VC)から50億円規模の資金調達も達成している。

■スピンアウト系スタートアップに大手やVCも注目

Aevaのほかにも元気のいいスピンアウト系スタートアップは多い。

米電気自動車(EV)大手テスラとグーグルの元社員がタッグを組んだ「オーロラ・イノベーション」は2016年に創業。自前の自動運転システムの開発加速や収益化も目的に、独フォルクスワーゲン(VW)や韓国ヒュンダイ(現代自動車)と戦略的提携契約を結んでおり、既に同社の自動運転システムを搭載した車両の販売も本格化が目前だ。

オーロラ・イノベーションの共同創業者は、元グーグルの自動運転プロジェクトの初期メンバーだったクリス・アームソン氏、テスラの自動運転機能「オート・パイロット」開発責任者だったスターリング・アンダーソン氏、ライドシェア世界最大手ウーバーの自動運転開発リーダーだったドリュー・バグネル氏の3人。既に150人のスタッフを有しており、企業価値も飛躍的に高まっている。

中国の「Pony.ai」も急成長している。ネット検索大手・百度(バイドゥ)で自動運転開発に従事していたトップ技術者2人が独立し、2016年11月に起業した。アメリカを代表するベンチャーキャピタル(VC)のセコイア・キャピタルなどから1億5000万ドル(約170億円)以上の資金調達を果たしている。

ほかにもアップルの元自動運転エンジニアが設立した「Zoox」や、元グーグル社員が設立して自動運転トラック分野で注目を集めている「Kodiak」など、高い自動運転技術を有するテクノロジーベンチャーやスタートアップが存在する。

今日この瞬間も大手企業からのスピンアウトを考えている優秀な技術者はきっといる。来年の今日は既にこれらの企業の存在が霞むくらいの注目スピンアウト系スタートアップが存在しているかもしれない。







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