自動運転が「アンタクト(un-contact)」なサービスのカギを握る

無人タクシー、配送ロボ、警備ロボット・・・・・・



Waymo自動運転タクシー=出典:Waymo

「アンタクト」という言葉をご存じだろうか。「un-contact」(アン・コンタクト)の略語で、韓国で生まれた造語だ。「非対面」という意味で使われている。

ビフォーコロナの頃から韓国では、アンタクトで商品やサービスを販売するスタイルがトレンドとなっており、新型コロナウイルスの感染拡大により、さらにアンタクトなビジネススタイルに注目が集まるようになった。感染防止の観点からだ。







そして、アンタクトなビジネススタイルを成立させる上で、重要な役割を担っていくのが「自動運転技術」だ。無人タクシー(ロボタクシー)や無人配送といったアンタクトなサービスでは、いずれも高度な自動運転・自動走行技術が求められる。

■無人タクシーは、高度な自動運転技術が必須

米Waymo(ウェイモ)が2018年からアメリカ国内で商用展開している無人タクシーには、Waymoが自社開発した自動運転システム「Waymo Driver」が搭載されている。

当初は全ての車両でセーフティドライバーが運転席に座り、「万が一」に備えていたが、自動運転の安全度が飛躍的に増したことにより、すでに一部の車両はセーフティドライバーすら乗せない状態で運用されている。「アンタクト化」されたわけだ。

アメリカのほか、中国や欧州、中東などでも自動運転タクシーの公道実証や商用化が盛んになっており、一部の自動運転タクシーはすでにアンタクト化されている。

ちなみに、レベル0〜5で表現される自動運転レベルでは、「レベル4以上」で自動運転タクシーのアンタクト化が実現される。レベル4は限られたエリア・条件において、人の介入を全く前提としないで安全な自動運転が可能な水準だからだ。

■自動配送ロボや警備ロボも自動運転技術を搭載

自動配送ロボットでも自動運転技術が活用されている。例えば、EC(電子商取引)サイトで注文があった商品を、自動配送ロボットで配送するケースを考えてみよう。

その場合、担当者が配送ロボットに荷物を積み込んだあと、配送ロボットは自動運転で注文主のところまでいき、注文主は配送ロボットの荷室をあけて荷物を受け取る。荷物を受け取る際はアンタクトだ。

Nuroの自動配送ロボット=出典:Nuro

ほかにも、自動運転が可能な警備ロボットは警備を、自動運転が可能な清掃ロボットは清掃をアンタクト化する。すでに空港やショッピングセンターなどで導入されるケースも増えており、新型コロナウイルスの感染防止対策に一役買っている。

このように、さまざまな業務や作業がアンタクト化されていく中、自動運転技術への注目度は一層高まっていきそうだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)









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