走行ルートに磁気マーカー埋設!羽田空港で自動運転バス実証 レベル3搭載

GPS電波が受信できない環境に対応



実証実験で使用する自動運転バス=出典:SBドライブ社プレスリリース

羽田空港の制限区域内で2019年1月15日から25日まで、走行ルートに磁気マーカーを埋設して走行する自動運転バスの実証実験が行われる。車両は市販の小型バスを改造したもので、自動運転レベル3(条件付き運転自動化)の技術が搭載される。

実証実験は6社共同で実施される。6社は愛知製鋼、SBドライブ、先進モビリティ、全日本空輸(ANA)、株式会社NIPPO、日本電気。自動運転バスの改造は先進モビリティが担当し、SBドライブが開発する遠隔運行管理システム「Dispatcher(ディスパッチャー)」を利用して運行管理を行う。


空港の制限区域内に磁気マーカーを埋設して実証実験が行われるのは初。空港の制限区域内では高い精度で車両の位置を調整する必要があるほか、遮蔽物によってGPS(全地球方位システム)の電波が取得できない場所があるため、磁気マーカーを使った自動運転が適しているというわけだ。

自動運転バスの底には高感度の磁気センサーが取り付けられ、そのセンサーで埋設された磁気マーカーに沿って走行する仕組みだ。車両には自動操舵装置や自動ブレーキ制御装置、「自動運転の目」と呼ばれるLiDAR(ライダー)なども搭載される。

実証実験は片道600メートルのルートで実施される。

【参考】関連記事としては「ZMPと鴻池運輸、成田空港の制限区域内で自動運転の実証実験実施」も参照。



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