米ロサンゼルスで開催される自動車展「オートモビリティLA」の主催者らは2018年11月23日までに、「第5回新興自動車企業トップ10コンペティション」のファイナリストを発表した。画期的な技術を開発するスタートアップ企業がずらり並び、変革期を迎える自動車業界にとって注目の結果となっている。
- 自動運転システム開発の米Apex.AI、17億円の資金調達発表 シリコンバレーのスタートアップ
- 米スタートアップDrive.ai、テキサス州で自動運転の実証実験第2弾を開始
- 自動運転業界、スピンアウト系スタートアップが躍進 Aeva、Aurora、Pony.ai、Zoox、Kodiak…
- アメリカのスタートアップWaveSense、悪天候時の自動運転走行に有効な地中センサー・レーダーを発表
オートモビリティLAは2018年11月26〜29日にかけて開催される。ファイナリストには自動運転や人工知能(AI)に関わる技術を開発している企業が多く選出され、その一つが米シリコンバレーに拠点を置くAEye社。自動運転の「目」とも呼ばれる「LiDAR」を開発しており、台湾政府系ベンチャー・キャピタル(VC)などからの40億円超の資金調達を通じてアジア展開も模索するなど、現在注目度が急速に高まっている企業だ。
【参考】関連記事としては「米LiDARスタートアップAEye、台湾政府系VCなどから40億円超の資金調達」も参照。
米マサチューセッツ州に拠点を置くAffectiva社は、人間の表情や声といったデータから人間の感情や状態を検出する「Human Perception AI」を開発・製造している。高精度の自動運転車向けマップを開発・提供しているのは米ニューヨークのCARMERA社。同社が開発するマップはリアルタイム性が高い「生きている地図」と呼ばれる。
自動運転車の公道実験前のバーチャル試験ソリューションを提供するMetamoto社や、さまざまな天候下での自動運転を支援するスマートレーダー・プラットフォームを提供しているMetawave社も選出された。
■自動運転技術以外でもファイナリスト入り
また自動運転技術だけに限らず、広く自動車やモビリティにかかわる企業もファイナリストに選出された。
フランスで電気自動航空機の開発を行うEVA社のほか、車載ヘッドセットを使った脳解析で運転支援を促進する技術を開発するFreer Logic社、電気自動車(EV)トラックを開発・製造するThor Trucks社なども選ばれた。
こうして選出された企業についてはオートモビリティLAカンファレンスにおいて最終審査が行われ、グランプリ受賞者が決定する。グランプリ受賞者には1万5000ドル(約170万円)が贈られる。
【参考】関連記事としては「【海外版】自動運転関連技術を開発するベンチャー・スタートアップ企業まとめ 国別に紹介」も参照。
日本人が知らない海外で話題の自動運転系スタートアップ21社 トヨタ自動車が惚れたLiDAR企業から1000億円資金調達の中国企業まで https://t.co/QTBlKdCR42 @jidountenlab #自動運転 #海外 #スタートアップ
— 自動運転ラボ (@jidountenlab) November 12, 2018