日本の半導体企業であるルネサス・エレクトロニクス株式会社(本社:東京都江東区/代表取締役社長:呉文精)とカナダのブラックベリー社は2018年10月30日までに、ルネサスの車載用SoC「R-Car」向け仮想化ソフトウェアパッケージのための仮想化・機能安全・セキュリティのソフトウェア開発環境の提供を開始すると発表した。
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両社はコネクテッドカー(つながるクルマ)向けの車載情報システムの領域において、ブラックベリー社の車載ソフトウェア「QNX」を活用しながら、これまで継続して協業を行ってきた。発表では「本開発環境はR-Carのハードウェアが持つ仮想化機能を最大限活用しています」と強調。その上で、機能安全と高いセキュリティをR-Car上で両立が可能だと説明している。
両社は今後、統合コックピットシステムやコネクテッドカー開発をさらに加速させる。ADAS(先進運転支援システム)向けのソフトウェア開発のほか、ECU(電子制御ユニット)の本格的な統合も進めていくという。
ブラックベリー社は自動車分野での成長が好感され、最近の株価上昇も著しい。同社のジョン・チェン最高経営責任者(CEO)は2019会計年度第3四半期の決算について「輸送、特に自動運転車とコネクテッドカー部門に関して言えば、直前の四半期で最高の業績を収めることができた」としている。
BlackBerry QNXの車載ソフトウェアプラットフォーム技術は幅広い。ADASやアクティブセーフティからデジタルコックピット、インフォテイメント、テレマティックスのほか、セキュアなIoTインフラや車載ソフトを遠隔更新するOTA(オーバー・ジ・エアー)を含む管理サービスも備える。
【参考】関連記事としては「カナダのブラックベリー社、自動運転事業で収益増 車載ソフトウェア「QNX」部門が好調」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) October 1, 2018