半導体大手ルネサス、米大手IDTを7300億円で買収へ 自動運転分野に注力、エンジニア人材獲得で事業展開加速へ

呉社長「優秀な人材獲得」と強調



日本の半導体企業であるルネサス・エレクトロニクス株式会社(本社:東京都江東区/代表取締役社長兼CEO:呉文精)は2018年9月11日、米半導体企業インテグレーテッド・デバイス・テクノロジー(IDT)を約67億ドル(約7300億円)で買収すると発表した。


IDT社はセンサー製品やコネクティビティ製品などを提供している企業。ルネサスは報道発表で「成長著しいデータエコノミー関連分野での成長機会を創出する」と強調。自動車などの分野で事業強化し、特に自動運転分野に注力していきたい考えだ。

買収資金はルネサスの主要取引銀行からの約6790億円の借入金を主に充て、自社保有資金からも拠出する。

ルネサスの呉社長は報道発表で「(IDTの)優秀な人材を獲得できることは、ルネサスの組み込みソリューション提案力の更なる強化につながると信じている」と強調している。

【参考】ルネサスの自動運転関連事業としては「半導体ルネサスの自動運転事業史まとめ コネクテッド領域にも参入、LiDAR開発も|自動運転ラボ」も参照。



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