自動運転テスト、「ワカメ」時代終了のお知らせ カリフォルニアで客乗せ可能に

代金を取らないことが条件


米カリフォルニア州の規制当局は、同州で自動運転試験を実施しているライドシェア企業などに対し、旅客サービスの提供を認める2つの試験プログラムを発表した。今回の規制緩和により、利用料が無料なら試験走行車両に客を乗せることが可能となり、いわゆるワカメ状態(タクシー業界の隠語:回送=海藻=ワカメ)だった試験走行が実用化に向け大きく前進した。







カリフォルニア州公共事業委員会(CPUC)の発表によると、カリフォルニア州車両管理局(DMV)が発行する「Autonomous Vehicle Tester Program Manufacturer’s Testing Permit」(自動運転車テスタープログラム製造業者のテスト許可証)を保有しているハイヤー事業の許可証保有者は、試験車両を使って旅客サービスを提供できるようになる。ただし、ドライバーが車内にいることが義務づけられ、乗客に乗車料金を請求することはできない。

また、DMVが認める「Manufacturer’s Testing Permit – Driverless Vehicles」(製造者の無人車両テスト許可証)を保有するハイヤー事業の許可証保有者に対しては、ドライバーがいない自動運転車の走行を許可する。車両の遠隔監視は義務づけられており、「空港内または空港から走行させることはできない」「1度に1つの乗客グループに車両の利用を制限する」「利用者は18歳以上でなければならない」などの条件が設けられている。

同州は積極的に自動運転の公道試験を受け入れており、DMVが2018年6月1日までに自動運転試験の走行許可を交付している世界各国の企業は、トヨタや日産、ホンダ、スバルの日本勢をはじめ、独フォルクスワーゲングループや米ライドシェア大手のLyft(リフト)、中国ライドシェア大手の滴滴出行(DiDiチューシン)など55社にのぼる。

これまでは原則客を乗せての試験走行は認められていなかったが、今回の規制緩和で利用者目線の新たなフィードバックが得られ、実用化に向けた課題解決が大きく前進しそうだ。

【参考】カリフォルニア州で公道試験認可を受けている企業については「自動運転テスト進める全世界53社まとめ@カリフォルニア 解説付|自動運転ラボ」を参照。






関連記事