中国の自動運転企業Momenta、トヨタなどから5億ドル資金調達

自動運転タクシーの実用化に向け前進



出典:Momentaプレスリリース

中国の自動運転スタートアップ企業Momenta(モメンタ)は2021年3月19日、トヨタ自動車などから5億ドル(約550億円)の出資を受けたことを明かした。トヨタとMomentaは2020年3月に自動運転向けの高精度地図に関して提携している経緯がある。

報道によれば、今回の資金調達ラウンドで出資したのは日本のトヨタ自動車のほか、中国自動車大手の上海汽車集団や独自動車部品大手のBosch(ボッシュ)、独自動車メーカーのDaimler(ダイムラー)、シンガポールの政府系投資会社のテマセクなど。







■Momenta、資金調達で自動運転タクシーの実用化へ前進

Momentaは2016年に中国・北京で創業した企業で、自動運転レベル3(条件付運転自動化)向けのソフトウェア「Mpilot」や、自動運転レベル4(高度運転自動化)での無人走行を可能にする「MSD」(Momenta Self Driving)というシステムの開発に取り組んできた。

センサーで得た画像をディープラーニング(深層学習)で解析し、高精度地図を自動作成する技術などでも強みがある。

今回の資金調達を受け、Momentaは自動運転タクシーの実用化の取り組みを加速するものとみられる。ちなみにMomentaは2020年に自動運転タクシーの公道試験を江蘇省で開始している。北京などでの実証実験の実績もある。

■中国での自動運転技術開発をスピードアップ

トヨタは、トヨタ本体やトヨタが出資する「未来創生ファンド」、Toyota Research Institute(TRI)のベンチャーキャピタルファンド「トヨタAIベンチャーズ」などを通じて、これまでも自動運転関連企業への出資を積極的に行っている。

中国企業への投資としては、2020年に既に提携済みの中国の自動運転スタートアップ企業Pony.ai(小馬智行)に4億ドル(約440億円)を出資し、自動運転の技術開発と移動サービスの展開で協力を強化したことで知られる。

こうした提携・出資などを通じて、トヨタは中国での自動運転技術の開発を加速させてきたが、今回のMomentaへの出資でそのスピード感がさらに増していくことになりそうだ。

【参考】関連記事としては「トヨタの自動運転領域における投資まとめ」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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