自動運転向けLiDAR開発のLuminar、提携続々!Airbusとも新たに

ラッセル氏「技術が道路から空へと」



出典:Luminar Technologiesプレスリリース

LiDAR開発の米Luminar Technologies(ルミナー・テクノロジーズ)が提携先を増やしている。2021年5月2日までに、新たに航空機メーカーの仏Airbus(エアバス)とも提携したことが明らかになった。

Luminarはこれまで地上を走る自動運転車への搭載を想定してLiDARの開発を進めてきたが、今回の提携をきっかけに、いずれは航空分野にも本格的に進出していくことになりそうだ。今後、エアバス子会社のUpNext(アップネクスト)と協力して技術開発を行う。







ただし、今回の提携で航空機にLiDARがすぐに搭載されるわけではなく、「Airbus Flightlab」に組み込まれるようだ。このAirbus Flightlabは、エアバスの「航空機」「ヘリコプター」「宇宙」などの事業において、試験飛行プラットフォームをとして機能するものとされている。

Luminar創業者でCEO(最高経営責任者)のオースティン・ラッセル氏は「(Luminarの)技術が道路から空へと広がる」と述べている。

■Luminarのパートナー、そうそうたる面子

Luminarがこれまで協業・提携している企業としては、大手自動車メーカーのスウェーデンのボルボ・カーズや独ダイムラー、米インテル傘下のイスラエル企業Mobileye(モービルアイ)などがある。そうそうたる面子だ。

2020年5月に提携したボルボ・カーズとは、LuminarのLiDARと検知技術を次世代型のボルボ車に導入していくと発表した。LuminarのLiDARと認識システムを使い、高速道路用の自動運転システムを開発し、2022年頃から搭載が進んでいくという。Luminarにとって初のLiDARの量産化案件だ。

同年10月にはダイムラーのトラック部門がLuminarへの投資を発表した。高速道路を走行する自動運転トラックを生産するための協業の一部だという。

さらに同年12月、自動運転車用LiDARを供給するサプライヤー契約をMobileyeと締結したと発表した。両社は2018年から開発契約を締結している。LuminarのLiDARはMobileyeの第1世代の自動運転車に搭載されるという。

■デンソーなどのメガサプライヤーとの競争に注目

LiDAR市場は今後数年間で大きく伸びていく可能性が非常に高い。そんな中、LuminarはLiDARのスタートアップ業界の有力企業の1社に数えられる。2020年12月には米ナスダックにSPAC上場し、話題を呼んだ。

ただし、自動車業界で長年ビジネスを展開しているデンソーやボッシュなどの大手部品メーカーもLiDAR開発を当然進めている。LiDARのスタートアップ業界で目立てたからといって、こうしたメガサプライヤーに勝てるとも限らない。その点は、念頭に置いておきたい。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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