世界のIVIシステム市場、2026年には3兆円規模に 自動運転時代にはさらに拡大か

中国の調査会社リサーチインチャイナが予測



自動運転車では、運転手だった人の時間が「可処分時間」に変わるため、その可処分時間を狙ったさまざまなアプローチが可能になる。そのアプローチの1つが、IVI(車載インフォテインメント)を通じた「情報・コンテンツ」の提供で、将来有望な領域だ。


中国の調査会社リサーチインチャイナの市場調査レポート「IVI業界の世界市場と中国市場」によれば、ディスプレイを含む世界のIVIシステム市場は2019年は208億ドル(約2兆2000億円)だったが、2026年には292億ドル(3兆1000億円)まで拡大すると予想されるという。

理由として、IVIの普及の加速や機能の多様化、マルチスクリーン化と大型スクリーン化の傾向が強まることなどがある。ここ数年は自動運転化に伴う市場拡大というわけではないが、それでも確実にIVIシステム市場は拡大していくということだ。

特にレポートでは、2019年時点のIVIシステムの普及率が約69%、市場規模が約420億9000元(約6400億円)である中国で今後の伸びが顕著になると予想しており、2026年には普及率が約95%、市場規模は612億元(約9300億円)に達するという。

また、中国のIVIシステム開発企業であるDesay SVの存在感が高まっていることにも触れられており、2019年には世界市場の約2.7%、中国市場で約9.6%のシェアを占めたという。


■車載インフォテインメントの進化、さまざまな方向性で

車載インフォテインメントシステムは、今後さまざまな方向性で進化すると考えられており、すでに色々なアイデアが各社から発表されている。

例えば自動車部品大手の独ボッシュは2020年1月に開催された「CES 2020」で、次世代技術を搭載した革新的なサンバイザーを発表した。さまざまな情報を表示する透明な液晶ディスプレイとしてサンバイザーを活用するというアイデアだ。

韓国の大手自動車部品メーカーのヒュンダイモービスが「CES 2019」で発表した車載インフォテインメントシステムでは、車両窓ガラスをディスプレイ化し、さらに人がジェスチャーで操作できるというコンセプトが掲げられ、注目を集めた。

■コンテンツ配信企業は、今から将来を見据えた取り組みを

車載インフォテインメントシステムを通じた情報やコンテンツの提供は、いずれは当たり前のものとなる。いまのうちから情報やコンテンツを扱う企業は、車両の中で将来どのように自社のコンテンツを売るか、考えておく必要がある。


そしてそのためにはIVIシステム開発企業との連携も不可欠になり、いまのうちからタッグを組んでコンテンツの配信方法を模索し始めるのもいいはずだ。


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