Googleの自動運転タクシー、ついに「高速道路」も通行

ドライバーレス走行は米国初



米国でドライバーレスの自動運転タクシー(ロボタクシー)サービスを展開しているGoogle系の自動運転開発企業Waymo(ウェイモ)が、「完全無人状態」で高速道路も商業サービスで走行することになった。


米国ではロボタクシーを手掛ける各企業が高速道路での試験走行を行っているが、無人運転の乗車サービスを提供するのはWaymoが初となる。これにより高速道路を避けるルートを選んで走行する必要がなくなるため、ユーザーにとってロボタクシーがより便利なものになりそうだ。

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■最初はサンフランシスコ等から

出典:Waymoプレスリリース

Waymoはカリフォルニア州のサンフランシスコ湾岸地域とロサンゼルス、アリゾナ州フェニックスにおいて、高速道路でも走行できるようになった。高速道路を経由する方が他のルートよりも明確に早く着くと判断される場合に、高速道路を使用するという。

まずはWaymoのアプリ「Waymo One」を通じてサービス利用に同意したユーザーのみが高速道路での走行を体験できる。今後は全てのユーザーが高速道路を利用できるようになる予定だ。また米国でロボタクシーサービスを他の都市でも段階的に高速道路を通れるようにしていく計画となっている。

Waymoの共同CEO(最高経営責任者)であるディミトリ・ドルゴフ氏は、「完全自動運転による高速道路走行を実現することは、構想は容易であるが真に習得するのは非常に難しいことであった。これを実現したことは、当社の運用体制と技術の成熟度を強く証明できると言える」と自信を見せている。


■テスラの高速道路走行は…

米国では、これまでに自動運転開発各社が高速道路での走行を目指しテストを行ってきた。しかし自動運転トラックの高速道路での走行はあったものの、ロボタクシーではこれまでに実用化されていなかった。

ライドシェア大手のUber Technologiesとも提携する中国企業WeRide(文遠知行)も、高速道路でのドライバーレスの自動運転走行テストを行っている。また米EV(電気自動車)大手テスラは2025年6月からテキサス州オースティンでロボタクシーサービスを開始し、一部の高速道路で走行も行っている。

ただしテスラの場合、セーフティドライバー同乗のもとでの自動運転となっているため、本当の意味での自動運転とは言いがたい。テスラのCEOであるイーロン・マスク氏は、2025年内にオースティンでセーフティドライバーなしでの運行を始めると話しているものの、現時点でドライバーレスのロボタクシーで高速道路を走っているのはWaymoのみとなっている。

Waymoの広報担当者は「Waymo車は制限速度を遵守しつつ、周囲の交通の流れにも適切に対応できるよう設計されている。また緊急時には自動で車線変更を行い、高速道路を安全に離脱できるよう訓練されている」と説明しているようだ。


■先駆者Waymoの快進撃

出典:Waymoプレスリリース

自動運転車の高速道路でのドライバーレス走行は、一般道と違いさまざまなハードルがある。高速道路は標識や車線が明確で予測しやすい反面、走行スピードが速いため事故が発生した際のリスクが一般道より大きくなる恐れがある。

しかしユーザーにとっては、高速道路を利用できることにより乗車時間が短縮できるというメリットは大きい。Waymoは現在、フェニックスやサンフランシスコ、ロサンゼルスのほか、オースティン、アトランタ、サンノゼでもサービスを提供している。2025年6月には、ニューヨークでのサービス展開を視野に入れていることを発表した。

さらにワシントンD.C.やテネシー州ナッシュビルを含む9都市でもサービスを拡大する予定だ。2018年に世界で初めてロボタクシーサービスを商用化したWaymo。米国での高速道路のドライバーレス走行でも先駆者となった。今後にさらに期待だ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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