Google、自動運転フードデリバリーに参入!DoorDashと協業

米アリゾナ州でフードデリバリー



米Google系の自動運転開発企業Waymo(ウェイモ)が、自動運転車でのフードデリバリー事業をスタートする。これまで米国各地で自動運転タクシー(ロボタクシー)サービスを展開してきたWaymoだが、フードデリバリー大手の米DoorDashとタッグを組み、アリゾナ州フェニックスの都市部で食事や食料品の配達を行う。


ユーザーがDoorDashを利用する際に「自動運転車によるデリバリー」を選んだ場合、完全自動運転のWaymo車での配達になる可能性があるという。ロボタクシーとして開発した車両を無人配送に活用するという点で、Googleの自動運転ビジネスがさらに広がる。

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■DoorDashの注文を自動運転車が届ける

Waymoの無人自動運転車両を活用するDoorDashによるフードデリバリーサービスは、今後数カ月以内にスタートする。サービス提供エリアは、フェニックスの約315万平マイル(約815平方キロ)の範囲となっている。

なおWaymoは2024年6月にフェニックスでのロボタクシーサービス提供範囲を90 平方マイル拡大することを発表し、315 平方マイルにしている。これは東京23区(622平方キロ)を上回る面積となる。フェニックスでは約400台の自動運転車両を保有している。

Waymoの自動運転車でのデリバリーを希望する際は、注文時に「自動運転車によるデリバリー」を選択する。そうするとWaymo車両が注文品を届ける場合があるという。Waymo車が到着したら、DoorDashのアプリでトランクを開け、商品を受け取るという仕組みになっている。


フェニックスでのフードデリバリーサービスは、まずはDoorDashが運営するコンビニエンスストアや食料品店、小売店「DashMart」からの注文を対象に配達を開始する。その後、より多くの地域や店舗、幅広い商品カテゴリへの拡大を予定しているようだ。

出典:Waymoプレスリリース

■非接触なサービスを提供

今回のフェニックスでの協業について、Waymoでビジネス開発および戦略的パートナーシップ部門の責任者を務めるNicole Gavel氏は「私たちはWaymo Driver(同社の自動運転システム)によって、日常の用事をより簡単にできることをうれしく思っています。当社の安全で信頼性の高い技術によって、利用者にさらなる安心感を提供します。DoorDashとのパートナーシップを通じ、これまで培ってきた配送経験を生かして食料品でも軽食でも、非接触でシームレスに商品を受け取れる新しい方法をお届けします」と抱負を語った。

またDoorDashの事業開発・企業開発担当副社長であるDavid Richter氏は、「両社が協力することで、会員の皆様に新しく楽しい体験とお得な特典を提供するとともに、地域の商業におけるマルチモーダルな自動運転の未来というビジョンを推進していきます」とコメントしている。

■Waymoが組んだDoorDashとは?

出典:DoorDash公式サイト

Waymoがタッグ先に選んだDoorDashは2013年にスタンフォード大学の学生らにより設立された。カリフォルニア州サンフランシスコに本拠を置く。フードデリバリービジネスにおける米国での市場シェアは2024年時点で約67%となっており、2位のUber Eats(24%)を大きく引き離している。


日本にも2021年に進出したが、翌2022年に同業のWoltを買収したことに伴い、日本市場ではDoorDashとしてのサービスを終了している。

なおDoorDashは自動運転技術の開発も積極的に行っている。2025年9月には、自動配送プラットフォームを搭載した配送ロボット「Dot」を発表した。同社によると、バイクレーンや車道、歩道、私道をシームレスに走行できる、初の商用自動走行ロボットになるという。

■WaymoはUberとも関係が深いが…

Waymoはジョージア州アトランタとテキサス州オースティンで、Uberのプラットフォームを用いてロボタクシーの配車を行っている。今後もシェア最大手のDoorDashと組んでサービス拡大を行うのか、それともエリアによって協業相手を分けるのか。注目したい。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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