韓国新興Vueron、「低温流通」用の自動運転トラックで勝負

LiDAR開発に強み、生鮮食品の配送開始へ



出典:Vueron Technologyプレスリリース

韓国の自動運転開発スタートアップ企業であるVueron Technology(ビューロン・テクノロジー)はこのほど、コールドチェーン(低温流通体系)用の自動運転デリバリートラックを販売することを発表した。

生鮮食品専門の物流会社である韓国のTeamfreshと提携し、自動運転トラックでの配送事業をスタートさせるという。







コールドチェーンとは、冷蔵や冷凍といった適切な低温管理を常に行いながら、生鮮食品や医薬品などの生産や輸送、保管を行う物流システムのことだ。

Vueronは自動運転トラックでの生鮮食品配送を行うことにより、コスト高と労働力不足という2つの問題を解決できるとしている。今後は食品以外の化粧品やアルコール飲料といった分野での配送事業にも進出することを検討しているようだ。

■LiDARだけで自動運転を実現

2019年設立のVueronは、車載用のLiDAR開発に強みがある。2022年6月にはVueronの米国法人が、米カリフォルニア州の道路管理局(DMV)から、LiDARだけで自動運転を実現させるという自動運転車の公道実証の許可を得ている。

自動運転開発企業のほとんどは、LiDARのほかにカメラやミリ波レーダー、GPS、HDマップなどを組み合わせて自動運転を実現しようとしている。VueronのようにLiDARのみでの自動運転を実現させるアプローチは少数派だ。

出典:Vueron Technologyプレスリリース

同社に関しては2021年12月、豊田通商グループのエレクトロニクス商社であるネクスティエレクトロニクスと協業することが発表されている。VueronのLiDARを使った衝突防止やスマートシティーを実現するための自動交通管制などのソリューションを開発していくようだ。

2023年1月には、米ラスベガスで開催される世界最大の技術見本市「CES 2023」で、自動運転配送トラックを公開予定だ。期間中にはラスベガス周辺でデモンストレーションを行うという。

■韓国で注目ベンチャーが続々!?

アジア諸国の中では、中国と日本、そして韓国も自動運転の分野で存在感を高めつつある。ロボタクシーの開発を進める42dotを含め、Vueronのような注目ベンチャーが今後続々と誕生していくかもしれない。

▼Vueron Technology公式サイト
http://vueron.org/index.html

【参考】関連記事としては「自動運転、韓国の大本命は42dot?ソウルでロボタクシー展開」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)









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