
中国で自動運転タクシー(ロボタクシー)が、乗客を乗せたまま横転した状態で工事用の溝に落ちるという事故を起こした。
幸いけが人はいなかったものの、場合によっては人命にかかわる大事故になった可能性もある。このロボタクシーを運行しているのは、中国のIT大手Baidu(百度)だ。同社は2020年からロボタクシーサービスを展開しており、中国の自動運転開発をリードする存在である。なぜこのような事故が起きてしまったのだろうか?
【参考】関連記事としては「【最新版】自動運転車の事故一覧 日本・海外の事例一覧・まとめ」も参照。
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■狭い溝に落ちたのはなぜ?
Baiduは中国各地でロボタクシーサービス「Apollo Go」を展開している。今回の事故は2025年8月6日に中国南西部の重慶市で発生した。
Apolloのロゴが付いた白い車両が、工事用の溝の底まで落ちている。現地の報道によると、乗客の女性は地元住民にはしごを使って救助され、けがはしていないという。この工事現場にはバリケードや警告標識が設置されており、車両がこういった安全対策をどのようにしてすり抜けたかについては不明のようだ。
Baiduはこの事故についてコメントなどは出していない。しかしSNSには事故の状況を撮影した動画が投稿されている。深く掘られた溝の中に、Baiduの車両が横になった状態ですっぽりとはまっている。車体右側面が底に向いており、ライトなどはついたままだ。
Robotaxi falls in the hole led by high precision maps, do high precision maps really work?
😳😳 pic.twitter.com/ZPMr0P7sdR— 大趙 (@zhongwen2005) August 7, 2025
■Uberと提携しロボタクシーを展開
Baiduはオープンソフトウェアプラットフォームを活用した「Project Apollo(アポロ計画)」と呼ばれる新しい計画を2017年に発表し、自動運転事業に参入した。ロボタクシーサービスを開始したのは2020年からで、当初はセーフティドライバー同乗のもと運行していた。現在は中国の10都市以上でサービスを展開しているが、重慶市のほか武漢市や北京市、深セン市では完全ドライバーレスで運行している。
2025年7月には、米配車大手Uber Technologiesと複数年にわたる戦略的パートナーシップを締結したことを発表した。米国と中国本土以外の複数の世界市場において、Uberのプラットフォームを通しBaiduのロボタクシー数千台を運行することが目的だ。最初のサービスは2025年後半にアジアと中東エリアで提供される予定のようだ。
また同じく7月に、Baiduは一般向けとしては「世界初」となる自動運転車のレンタカーサービスをスタートした。中国のレンタカー最大手CAR Inc.(神州租車)とタッグを組みサービスを提供。18歳以上の利用者については、人の手を全く介さずにCAR Inc.のアプリのみで自動運転車の予約や解錠、返却を行うことが可能になっている。
■事故の詳細報告が待たれる
次々と新しい取り組みに挑戦してきたBaidu。これまでもロボタクシー運行におけるトラブルや事故が全くなかったわけではないとは思うが、報じられることはほぼなかった。今回の重慶市での事故の原因を明らかにし、安全対策を万全にしてサービスを行っていくことを期待する。
【参考】関連記事としては「中国の自動運転車レンタル、「無人でサービス完結」を実現」も参照。