急成長している中国のEV(電気自動車)大手BYD(比亜迪)が、低価格モデルにも自動運転技術を搭載することを明らかにした。
自社開発の最新のADAS(先進運転支援システム)「天神之眼」を1万ドル(約150万円)以下の廉価版EVにも搭載していくという。このシステムには自動運転機能も含まれている。これまで高価格モデルに限定して自動運転機能や高度なADASを搭載していたBYDであったが、大きく方針を転換することになった。
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■BYD、「神の目」を全車に搭載していく計画
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BYDは天神之眼を、中国で6万9,800元(約9,550ドル)から販売されている同社の中で最も低価格なブランド「Seagull」に搭載する。BYDは中国内で6つのブランドを展開しているが、その全てに天神之眼が搭載される予定だという。
また新しい高級ブランド「Ocean」でも、天神之眼を搭載した11モデルを発売することを発表した。
天神之眼は、英語では「God’s Eye(神の目)」と表記される。このシステムは高度なセンサー各種カメラ、LiDARにより自動運転機能を実現させている。具体的にはリモート駐車や自動追い越し、障害物認識、夜間や視界が悪い条件下での視認性向上といった機能がある。
今までは高級モデルや中価格帯以上のモデルに搭載されていた天神之眼。BYDはこれを大衆向けモデルにも搭載し、自動運転技術の大規模な推進を進めていく計画だ。
■自動運転のレベルは車種によって変わってくる
BYDのCEO(最高経営責任者)であるWang Chuanfu氏は「誰でも自動運転車に乗車することが可能な世の中になった」と発言している。また「優れた技術は全ての人が利用できるべき」とし、同社が手頃な価格と技術を両立していくことを強調している。
ただしBYDは、「自動運転のレベルは車種によって異なる」とも発表している。自動運転技術の導入にはさまざまな制約があり、搭載される自動運転のレベルは車両に装備されたセンサーによって異なるという。高価格帯のモデルにはLiDARが搭載される予定で、カメラベースの自動運転システムよりも優れた物体検出能力と低照度環境での視認性の向上が可能になるようだ。
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【参考】関連記事としては「自動運転レベル一覧【1・2・3・4・5の表付き】 定義や日本・海外の現在状況」も参照。
■低価帯の自動運転車の発表が続く
これまで発表された自動運転車は、1台数千万円もするものがほとんどであった。それが2024年頃から低価格帯のモデルを各社が発表するようになってきた。
米EV大手のテスラは、ロボタクシー専用車「Cybercab(サイバーキャブ)」を2024年10月に発表した。ハンドルやペダルが備えられていない完全自動運転向けの車両で、2万5,000〜3万ドル(約380〜457万円)ほどの販売価格を予定しているようだ。
また中国のIT大手Baidu(百度)は、量産対応モデルとなる次世代完全自動運転車「RT6」を2024年5月に正式デビューさせた。この車両はバッテリー交換方式を採用することで、1台あたりの価格が3万ドル(約457万円)以下を実現している。
特に中国系の企業が、低価格の自動運転車の開発に積極的な印象だ。中国発の自動運転車は、低価格を武器に世界で大きなシェアを占めることが期待される。
中国内や東南アジアで人気のBYD。米国ではトランプ政権になり中国への圧力が強まっているが、この状況で世界を視野に入れた事業はうまくいくのか、注目だ。
【参考】関連記事としては「激安!中国で「初乗り料金が4分の1」の自動運転タクシー登場。人気確実か」も参照。