丸紅とZMPの合弁AIRO、成田空港で自動運転の実証実験実施

労働力不足の中、新技術導入に高まる期待感



丸紅株式会社(本社:東京都中央区/代表取締役社長:國分文也)と自動運転ベンチャーのZMP(本社:東京都文京区/代表取締役社長:谷口恒)の合弁企業AIRO株式会社が2019年1月28日から30日までの3日間、成田国際空港の制限区域内でスタッフの輸送を想定した自動運転の実証実験を行う。


成田国際空港では訪日外国人客の増加によって業務が増えており、人手不足が悩みの種。この問題解決の手段として期待されているのが自動運転車両の導入だ。職員や乗客の輸送を自動運転車が担えば、業務の省人化につながるからだ。

AIROは空港業務における自動運転サービスの事業化を目指し、航空業務のノウハウを持つ丸紅と、自動運転プラットフォームを開発するZMPによって2018年12月に設立された。国土交通省航空局が2018年6月から公募した「空港制限区域内の自動走行に係る実証実験」を行う事業者に選ばれ、実施に向けた準備を進めてきた。

今回の実証実験では、丸紅が出資する航空業者のスイスポートジャパン株式会社(本社:大阪府泉佐野市/代表取締役社長:武智聡)の地上スタッフの輸送を想定し、ZMPが開発した自動運転車両で走行テストを行う。公道とは走行ルールや環境が違う空港内で自動走行を行う際の課題の洗い出しやデータ収集を行うのが目的だ。

成田国際空港は安全面の確保などで全面協力し、今後も国土交通省や民間企業と連携しながら実験を支援していく。




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