自動運転業界の求人、「年収2000万」に到達

気になる求人4選【2026年1月版】



限定的ではあるものの自動運転の社会実装が進みつつある現在、各開発企業が求められる技術水準も年々上昇している。それに伴い、提示される年収もアップしている傾向にあるようだ。少し前なら年収1,000万越えも珍しかったが、2,000万円の求人も登場している。


自動運転ラボ恒例の「気になる求人」記事の2026年1月版では、各社が公開している案件から、特に注目したい自動運転&MaaS案件をピックアップして紹介していく。

■T2:ソフトウェアエンジニア(自動運転システム)

自動運転技術を活用した次世代物流システムの構築を進めるT2は、AI開発企業のPreferred Networksの技術提供を受け、三井物産により2022年に設立された注目企業だ。同社はトラックを用いたレベル4自動運転システムの開発を担当する人材を募集している。

具体的には、地図作成や自己位置推定機能の開発、3次元物体認識機能の開発、動作計画機能の開発、走行テストシナリオの設計、大型トラック制御機能の開発、シミュレータを利用した性能検証、センサードライバ開発、実車両を使用した評価を行うという。

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応募にはC++またはPythonいずれかまたは両方の習熟のほか、データ構造・アルゴリズム・並列プログラミング・計算量に関する理解、ソフトウェアの不具合に対する問題の切り分け・解決能力、gitもしくは類するバージョン管理システムを用いた開発経験などが必須となる。自動運転システムの開発経験や自動運転関連分野での研究実績などがあれば歓迎されるようだ。勤務地は東京都千代田区、想定年収は600〜2,000万円だ。


■ソフトバンク:自動運転車両デプロイスペシャリスト

ソフトバンクでの採用となるが、入社後に子会社のBOLDLYに出向となる。BOLDLYは自動運転技術の導入・運用に関する調査やコンサルティングのほか、旅客物流に関するモビリティサービスの開発・運営などを手掛けている。

今回の求人では、自動運転車両の現地セットアップやデプロイメント作業、顧客とのコミュニケーション、導入計画の策定、車両メーカー担当との折衝、サービスのブラッシュアップに向けた提案を担当する。具体的には、全国各地へ出張し、現地での自動運転車両の車両の基本設定や走行コース設定、デモ実施や初期立ち上げ時の運行サポートなどを行う。

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応募の際は車両の電気・機械システムに関する基本的な知識のほか、何かしらのプロジェクトマネジメント経験、英語でのコミュニケーションスキルが必要だ。勤務地は東京都港区、国内への長期出張が年に複数回ある。想定年収は636~1,570万円となっている。

■ティアフォー:IT系プロジェクトマネージャー

「自動運転の民主化」をミッションに掲げ、自動運転OS開発などを手掛けるティアフォーは、国内での自動運転社会実装をさらに推進するために各地の実証実験プロジェクトを推進、マネジメントする人材を募集中だ。


このポジションでは、実証実験が始まる前に車両手配、社内調整やスケジュール策定などを行い、実証期間中は出張ベースで現場でのソフトウェアの設定方針の調整、試乗対応などを行う。実証実験は単年で終わりではなく、社会実装するために何年も続いていくため、新規・継続案件それぞれで次年度の計画策定・提案を行う。そのほか、推進担当者などチームメンバーのマネジメントも担う。

必須スキルとして、プロジェクトマネジメント経験(企画・予算策定/実行・進捗管理・課題管理・ステークホルダマネジメントなど)または3カ月以上の調整期間が必要な営業経験のいずれかが必要になる。勤務地は東京都で、想定年収は880〜2,000万円。

■日産自動車:自動運転技術/運転支援 開発実験エンジニア

日産が開発している自動運転モビリティ=出典:日産プレスリリース

日産インテリジェントモビリティを支える基幹技術のひとつである自動運転・運転支援(AD・ADAS)技術を搭載する車両開発における性能目標策定、国内外のテストコースや一般道における実車での適合実験など、製品の最終仕様を作り上げるポジションになる。

具体的には、数年後に販売される車の自動運転・運転支援領域における製品開発業務のうち、自動運転・運転支援システムの性能目標策定や新技術・新機能の評価手法開発、テストコースでの適合・実車テスト、国内外の一般道での適合・実車テストなどを行うようだ。

理工系の高専または大学以上卒の学歴が必要で、自動車業界(OEM、部品サプライヤ、計測器/シミュレーションツールサプライヤ含む)での開発経験、TOEIC450点以上の英語力が必須となる。

勤務地は神奈川県となっているが、栃木のテストコース・テクニカルセンターの2拠点での勤務がメインとなるようだ。想定年収は550〜800万円。

■【まとめ】成長が期待される自動運転分野

日本各地で、官民が協力して自動運転車の実用化に向けた取り組みが進んでいる。関連求人も求められる経験やスキルが高度化し、高収入が約束されつつある。自動運転や自動車業界の経験は不問としている求人もあるため、チャレンジするなら今が最適かもしれない。

【参考】関連記事としては「自動運転トラック、テスト運転手で「年収800万円」到達」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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