株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市/取締役社長:有馬浩二)は2019年3月14日までに、コネクテッドカー関連のソフトウェア開発で実績を持つ米Airbiquity社に、トヨタ自動車と豊田通商と共同で出資を行ったと発表した。各社それぞれ500万ドル(約5億6000万円)の出資を行い、出資額は総額で1500万ドル(16億8000万円)。
自動運転技術や電動化など自動車の高性能化に伴い、車載ECU(電子制御ユニット)に搭載される制御ソフトウェアの重要性が高まっている。従来、これらのソフトウェアはカーディーラーなどで更新作業が必要だったが、次世代のコネクテッドカーでは不具合が起きた際には遠隔更新が可能となる。
Airbiquity社はクラウドベースのコネクテッドカー用プラットフォームを手掛けており、無線通信でデータの送受信を行うOTA(Over The Air)を活用したソフトウェア更新とデータ管理において、多くのカーメーカーの採用実績がある。Airbiquity社は今回の出資で技術開発とサービス開発をさらに加速させる。
出資を行う3社はAirbiquity社の技術力や開発リソースを活用して安全性・信頼性の高いOTAシステムを構築し、実車両への実装に向けた取り組みを加速させたいとしている。
Airbiquity社のKamyar Moinzadeh最高経営責任者(CEO)は「新しい戦略的パートナーと力を合わせ、次世代コネクティッドカーの実現に向けて協業を進めていきます」とコメントを発表している。
【参考】関連記事としては「Over The Air(OTA)技術とは? 自動運転車やコネクテッドカーの鍵に」も参照。
Over The Air基礎解説…自動運転車両で今後標準搭載へ 無線通信でソフトウェア更新 テスラが先行導入、トヨタ自動車や日産も https://t.co/pwLeTeoqhq @jidountenlab #OverTheAir #自動運転車 #コネクテッドカー
— 自動運転ラボ (@jidountenlab) November 14, 2018