未来のアナタの姿…かも ウーバー担当者が死亡事故直前にTV視聴、自動運転中に

米警察当局「衝突は完全に回避可能だった」


米ライドシェア最大手ウーバー・テクノロジーズ(Uber Technologies)の自動運転車が2018年3月に起こした死亡事故について、現地の警察当局は2018年6月26日までに調査報告書をまとめ、当時の運転手が事故直前に携帯電話でテレビ番組を視聴していたことを明らかにした。







この事故は米アリゾナ州テンピで2018年3月18日夜、自動運転車の試験走行中に発生した。スウェーデンの自動車メーカー・ボルボの多目的スポーツ車(SUV)「XC90」をベースにしたウーバーの自動運転車が幹線道路を走行中、道路を横断していた女性をはねて死亡させたというもの。

【参考】ウーバーの死亡事故をめぐっては、事故時に緊急ブレーキが作動する設定になっていなかったことも明らかになっている。詳しくは「米ウーバー死亡事故、緊急ブレーキ作動しない設定 LiDARは歩行者認知 自動運転試験中|自動運転ラボ 」も参照。

■事故直前まで動画配信サービス「フールー」を視聴か

警察当局が発表した報告書によれば、運転手は動画配信サービス「Hulu(フールー)」で人気テレビ番組を視聴していた。警察が同サービスの視聴記録を照会したところ、午後9時59分まで視聴状態が続いていたという記録が残っており、事故が午後9時58分に発生したことと照らし合わせると、事故発生時まで視聴を続けていた可能性がある。

ウーバー側は走行試験に参加する全ての運転手に対し、自動運転車の運転中に携帯端末を利用することを禁止していたことを明らかにしており、警察の捜査に全面協力している。警察当局の報告書は歩行者との衝突について「完全に回避可能だった」と結論付けており、運転手が「自動車運転業務上過失致死傷罪」で起訴される可能性もあるとしている。

■自動運転レベル3では危惧される人為的な事故原因

6段階に分けられている自動運転レベルにおいて、自動運転レベル3(条件付き運転自動化)では「システム側」が平時は運転の主体となるものの、緊急時においては「人側」が運転操作を担う。一方で自動運転レベル4〜5では完全に人は運転に関与しなくなる。

言い換えれば自動運転レベル3では、人側は常に車の走行状況に注意を払わなければならない。しかし、通常時はシステム側に運転を託しているため、注意が散漫になりやすいという側面も指摘されている。自動運転車が普及した将来においては、今回ウーバーの運転手がしてしまった行為はどのドライバーにとっても決して完全な他人事ではないだろう。







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