イスラエル産の自動運転シュミレーション技術、日本で本格提供

Cognataとアイティアクセスが協業開始



出典:Cognata社トップページ

IT関連事業を手がけるアイティアクセス株式会社(本社:神奈川県横浜市/代表取締役社長:高橋尚)と、自動運転シュミレーションシステムを開発しているイスラエルのスタートアップ企業Cognataは、Cognata社のADAS(先進運転支援システム)や自動運転向けのシュミレーションソフトウェアを日本国内の自動車関連企業へ提供することを目的として、協業を開始すると発表した。

Cognata社のシュミレーションシステムは、地理や天候、道路などのさまざまな条件を加味した環境を3D(3次元)で構築・再現できる。AI(人工知能)も搭載しており、数百万に及ぶケースでのシュミレーションが可能だ。自動運転の開発から試験まで、プロダクトライフサイクル全体に対応していることも特徴であると言える。


自動車メーカーとのビジネス展開でも知られ、例えば2018年6月には独アウディの子会社で自動運転技術の開発を手掛けるAID社との提携を発表しており、世界各地の都市を想定したシュミレーションに取り組むことが明らかにされている。

Cognata社の創業者であるDanny Atsmon最高経営責任者(CEO)は報道発表で「アイティアクセスと協働することで日本でビジネスを広げ、日本の自動車市場の様々なお客様に私たちの提案をお届けできると考えています」とコメントした。

アイティアクセス社は、IoT関連ソフトウェアや自動車関連ソフトウェアを含む総合インテグレーションサービスを提供しており、多くの自動車関連企業との取引がある。日本国内での自動車関連業界における同社の知名度は高く、今回の協業によってCognata社のシステムの日本企業への販売・提供が本格化しそうだ。

【参考】関連記事としては「【海外版】自動運転関連技術を開発するベンチャー・スタートアップ企業まとめ 国別に紹介」も参照。



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