LiDAR業界、販売先の獲得合戦が本格化!セプトンやオンセミが大量受注を発表

自動運転市場の成長とともに競争が加速



自動運転技術の実用化やADAS(先進運転支援システム)搭載が加速する中、LiDARの需要が高まりつつある。そんな中、LiDARを開発する各社はライバルに先駆けて売り先を確保しようと、しのぎを削っている。







2021年7月に入ってからも大型案件の受注に関する報道発表が相次ぎ、新たに米ON Semiconductor(オン・セミコンダクター)とCepton Technologies(セプトン・テクノロジー)の両企業から発表があった。

■オンセミ、LiDARなどが中国AutoXに採用される

オン・セミコンダクターは自社のイメージセンサーとLiDARが、自動運転タクシー開発で知られる中国AutoX社のGen5自動運転プラットフォームに採用されたことを発表した。

2021年7月にお披露目されたばかりの「AutoX Gen5」はすでに量産体制に入っているといい、オン・セミコンダクターの28個の2Dイメージセンサーと4個の3D-LiDARセンサーが搭載され、死角のないフルサラウンドビューで安全性を実現するという。

ちなみにオン・セミコンダクターは、モトローラ社から分離・独立して1999年に設立された世界的半導体メーカーだ。米アリゾナ州に本社を構え、北米や欧州を中心に、日本を含む約15カ国30拠点で技術開発を展開している。

■セプトン、「世界的自動車製造のOEM」から量産案件を受注

米セプトン・テクノロジーも大型案件の受注を発表している。「デトロイトに拠点を置く世界的自動車製造のOEM」から、業界最大規模となるADAS用LiDARの量産案件を受注したという。

報道発表によれば、高級モデルをはじめ複数のクラスやモデルに搭載されるADASに、セプトン製LiDARが導入されるという。

2016年設立のセプトンは、高性能な自動運転向けLiDARの開発・販売に注力してきた。米カルフォルニア州に本社を構え、ドイツ、カナダ、日本、インドに拠点を置き、世界的戦略基盤を整えつつ急成長を遂げている。

ちなみにセプトンは日本の小糸製作所と共同開発に取り組んでおり、小糸製作所が2020年2月にセプトンに出資するなど、強固なパートナーシップを構築している。

■【まとめ】LiDAR市場は競争がますます加熱

Velydyne、Luminar、Innoviz、Aeva、東芝、パイオニア、デンソー・・・。LiDARを開発する企業の数は近年どんどん増えている。

数年前であれば、LiDARを開発しているというだけで注目を集めたが、すでに製品のスペックやコストパフォーマンスが厳しく比較されるフェーズに入っており、各社にとって大口の受注を獲得することは決して簡単なことではない。

自動運転市場の成長とあわせて、LiDAR市場は競争がますます加熱していくことになる。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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