自動運転レベル2を搭載!欧米FCA、シティーカー「新500」を発表

初の電気自動車、レーンキープ機能を搭載



自動車メーカーの欧米FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は2020年3月11日までに、自動運転レベル2(部分運転自動化)の機能を搭載するシティーカー「新500」を発表した。







新500は初期モデルから数えて3代目であり、同社にとっての最初の電気自動車だ。搭載された「フロントフェイシング・カメラ・モニタリング・テクノロジー」によって周囲の環境を検知し、自動運転レベル2の機能を実現している。

レベル2の機能の一例としては、センサーで検出したデータを基にインテリジェント・アダプティブ・クルーズ・コントロール(iACC)によってアクセルやブレーキを操作し、レーン中央のクルマの走行を維持するというものがあるようだ。

そのほか運転支援機能としては、超音波センサーを活用した「アーバン・ブラインドスポット」があり、死角を監視し、障害物を検出した場合にウイングミラーに設置された三角形の警告灯を点灯させるというもののようだ。

また、長時間走行時には車載ディスプレイに休憩を取ることなどを促す「アテンションアシスト」や、車庫入れ時や複数の切り返しが必要な場面に障害物を検知する「360°センサー」といった機能も、ドライバーの安全運転を支えている。

■FCAのこれまでの自動運転に関する取り組みは?

FCAは、米グーグル系ウェイモやBMW連合、自動車部品メーカーの英Aptiv社などとの協力体制を敷き、自動運転領域へ参入している。2016年5月にはウェイモに対し、同社の新型ハイブリッドミニバン「パシフィカ」約100台を実験車両として提供することを発表した。

2018年9月には、米国において自動運転や運転支援の技術開発にむけた検証施設に3000万ドル(約33億円)を投資することを発表し、施設内にトンネルも完備した高速道路を設置することを明らかにしている。

2019年4月には、同社の車両に搭載するコネクテッド技術の開発を米グーグルと韓国サムスン電子に外部委託することを発表した。開発を外部委託することで開発費を削減すると同時に、最新システムの搭載までに掛かる時間を短縮するねらいだ。

自動運転技術を開発する米スタートアップ企業オーロラ・イノベーションとは、商用車の開発で協業する覚書(MoU)を結んでいる。FCAが開発する商用車に対し、オーロラ・イノベーションが自動運転ソフトウェアやセンサー、データサービスなどに関する技術を提供するスキームのようだ。

FCAは2019年から2021年の間に、高機能な自動運転レベル2からレベル3の実現を目指すとしている。今回の新500への自動運転レベル2の搭載は、こうした目標の実現に向けた大きな一歩と言えそうだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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