自動運転関連の投資信託・ETF一覧 NISAで購入できる?

新興EVメーカーや半導体企業も対象に



大手企業やVC(ベンチャーキャピタル)などが多額の資金を投じ始めている自動運転業界。次々と頭角を現すスタートアップやベンチャー企業への先行投資をはじめ、自動運転技術に関連した製品開発などを手掛ける上場企業にも投資の目は向けられており、近年は個人投資家向けに自動運転銘柄をピックアップした投資信託やETF(上場投資信託)も、日本市場やアメリカ市場に登場している。


日本の投資信託としては「グローバル自動運転関連株式ファンド」と「eMAXIS Neo 自動運転」がある。ETFでは「2867」が存在する。アメリカにも自動運転関連のETF(上場投資信託)がある。

これらがNISAの対象となっているのかを含め、解説する。

【参考】関連記事としては「自動運転、米国株・日本株の関連銘柄一覧」も参照。

<記事の更新情報>
・2026年6月15日:「グローバルX 自動運転&EV ETF」(2867)の情報を追記
・2024年9月6日:基準価額などの情報をアップデート
・2023年7月28日:各投資信託・ETFの情報をアップデート
・2020年9月30日:記事初稿を公開
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■自動運転がテーマの投資信託は?

自動運転がテーマの投資信託としては、主に以下の2つがある。


  • グローバル自動運転関連株式ファンド
  • eMAXIS Neo 自動運転

投資信託:グローバル自動運転関連株式ファンド(NISA対象)

出典:「グローバル自動運転関連株式ファンド」紹介ページ

三井住友DSアセットマネジメントが運用するファンドで、自動運転技術の進化・普及により業績拡大が期待される日本を含む世界の企業の株式を対象に投資している。2017年に募集が開始された。

米国の独立系運用会社ニューバーガー・バーマン・グループが運用会社として自動運転の実現に必要な技術の競争状況を分析し、ポートフォリオを構築する「オートノマス・ビークル・ファンド」に約96%が投資されている。

同ファンドは、世界の上場企業主要3,000社のうち、米国をはじめ35カ国約1,500銘柄の中から自動運転関連の売上高または研究開発支出が全体の5%超の約200銘柄を抽出。個別銘柄の詳細調査を行い、35~65銘柄程度でポートフォリオを組み、投資魅力度を基に流動性、国別配分、セクター別配分を考慮してウェイトを決定している。

運用開始時点(2017年4月)の基準価額は1万円で、2024年9月6日時点の基準価額は21,510円(「為替ヘッジなし」の場合)となっている。


▼グローバル自動運転関連株式ファンド
https://www.smd-am.co.jp/fund/177106/

投資信託:eMAXIS Neo 自動運転(NISA対象)

出典:「eMAXIS Neo 自動運転」紹介ページ

三菱UFJ国際投信が運用するファンドで、米国の金融商品取引所に上場している日本を含む世界各国の自動運転関連企業の株式などに投資を行い、自動運転企業のパフォーマンスを測定するよう設計されたS&P Kensho自動運転車指数に連動することを目指すよう運用されている。2019年に募集が開始された。

運用は主に自動運転関連株式インデックスマザーファンドへの投資を通じるファミリーファンド方式によって行っており、ベンチマーク採用銘柄を主要投資対象に据え、モニタリング結果に加えファンドの資金動向やベンチマーク構成の変動などを考慮してポートフォリオ案を作成している。

運用開始時点(2019年5月)の基準価額は1万円で、2024年9月6日で基準価額は18,582円となっている。

▼eMAXIS Neo 自動運転
https://emaxis.jp/fund/253585.html

■自動運転がテーマの日本ETF

グローバルX 自動運転&EV ETF:2867(NISA対象)

日本で購入できる自動運転関連のETFとしては「グローバルX 自動運転&EV ETF」がある。証券コードは「2867」で、運用管理費用は 0.704%(税抜0.64%)となっている。NISA成長投資枠の対象だ。

構成銘柄としては、IntelやQualcomm、NVIDIAなどの半導体関連企業のほか、自動運転開発を傘下のWaymo(ウェイモ)を通じて手掛けるAlphabetなどが挙げられる。国・地域別では、アメリカが69%で最も多く、日本が6%と続く。

2026年5月29日時点の構成銘柄は以下の通り。

■自動運転がテーマの米国ETF

アメリカ市場に上場している自動運転がテーマのETF(上場投資信託)としては、「ARKQ」(ARK Autonomous Technology & Robotics ETF)、「IDRV」(iShares Self-Driving EV and Tech ETF)、「DRIV」(Global X Autonomous & Electric Vehicles ETF)などがある。

  • ARKQ(ARK Autonomous Technology & Robotics ETF)
  • IDRV(iShares Self-Driving EV and Tech ETF)
  • DRIV(Global X Autonomous & Electric Vehicles ETF)
  • EVAV(Direxion Daily Electric and Autonomous Vehicles Bull 2X Shares)

ETF:ARKQ(ARK Autonomous Technology & Robotics ETF)

ARK Autonomous Technology & Robotics ETF(ティッカーシンボル:ARKQ)は、破壊的イノベーションに関連する自動運転テクノロジーやロボット企業の株式に資産の少なくとも80%を投資するETF。

ARKQに組み入れられる株式としては、「特にエネルギー、自動化・製造、材料、人工知能、輸送に関連する新製品またはサービスの開発、技術改善、科学研究の進歩に重点を置いている」と説明されている。

▼ARKQ
https://ark-funds.com/funds/arkq/

ETF:IDRV(iShares Self-Driving EV and Tech ETF)

iShares Self-Driving EV and Tech ETF(ティッカーシンボル:IDRV)は、自動運転車や電動車、そして関連技術に焦点を当てた上場投資信託(ETF)だ。先進的な技術を活用する企業や、自動運転車および電動車の分野で成長が期待される企業に投資する。

具体的には、自動運転技術、電動車のバッテリー、センサー技術などの分野でのリーダー企業を含む。投資家は、テクノロジーの進化と持続可能な移動手段の発展から利益を得ることができる可能性がある。

▼IDRV公式ページ
https://www.ishares.com/us/products/307332/ishares-self-driving-ev-and-tech-etf

ETF:DRIV(Global X Autonomous & Electric Vehicles ETF)

Global X Autonomous & Electric Vehicles ETF(ティッカーシンボル:DRIV)は、自動運転車および電動車の分野に特化した上場投資信託(ETF)だ。自動運転技術、電動車、及び関連するインフラや部品の開発に関与する企業の株式に投資する。これにより、急成長している電動車および自動運転技術市場からの成長機会を追求する。

主要な投資対象としては、電動車の製造会社、バッテリー供給者、センサー技術企業などが含まれる。投資家は、革新的な交通手段の発展による利益を享受できる可能性がある。

▼DRIV公式サイト
https://www.globalxetfs.com/funds/driv/

ETF:EVAV(Direxion Daily Electric and Autonomous Vehicles Bull 2X Shares)

比較的新しく設定されたETFとしては「Direxion Daily Electric and Autonomous Vehicles Bull 2X Shares」(EVAV)がある。構成銘柄の値動きの2倍の値動きをするレバレッジ型のETFで、テスラなどの大手企業だけではなく、新興EV企業などベンチャー系銘柄も多く含まれているのが特徴と言える。

▼EVAV公式サイト
https://www.direxion.com/product/daily-electric-autonomous-vehicles-bull-2x-etf

■成長続ける自動運転業界

上場企業の株価はおおむね既存事業の業績に左右されるが、将来技術に関するニュースが株価を大きく上げることも珍しくない。また、そうした技術が将来実際に実装された際のインパクトは計り知れず、中長期目線で投資対象とするケースも多い。

自動運転技術は現在、自家用車向けのレベル3や移動サービス向けのレベル4の社会実装がようやく始まった段階だ。これから訪れる普及期は、自動運転システムの高機能化・高信頼性化が図られるとともに通信設備や情報処理設備、インフラ整備など本格的に実需に結び付いていく時期となる。

米調査会社のGrand View Researchによると、2030年までの自動運転市場は年平均成長率(CAGR)63.1%で成長するという。また、LiDARや車載向け半導体、車載インフォテインメント、デジタルマップ、HMIなど、軒並み市場規模を数倍から数百倍まで拡大するという予測が各調査会社から発表されており、自動運転業界が成長分野であることは否定できないだろう。

もちろん、業界全体が右肩上がりの成長を続けるからと言ってリスクがないわけではない。競争の結果敗れる企業もあれば、次々と誕生する最先端技術の波にのまれるケースもあるだろう。

■【まとめ】有望性あふれる自動運転は投資の花形に?

自動運転分野の有望性はもはや語るまでもないことだろう。投資対象として非常に大きな魅力を有するが、分散投資などによるリスクヘッジを怠ってはならない。その意味では、専門家による分析のもとポートフォリオが組まれている投資信託はお勧めなのかもしれない。

投資信託に身を投じるも良し、抽選必然のIPO(新規株式公開)狙いでスタートアップに目を付けておくのも良し、上場企業の最新情報に網を張っておくのも良し、だ。いずれにしろ「投資は自己責任」が原則となるが、少額であれ自動運転業界の発展に寄与した気持ちを持てることが最大のメリットかもしれない。

■関連FAQ

自動運転関連の投資信託は?

三井住友DSアセットマネジメントが運用する「グローバル自動運転関連株式ファンド」や、三菱UFJ国際投信が運用する「eMAXIS Neo 自動運転」が挙げられる。

自動運転関連のETFは?

日本市場で上場している「2867」のほか、「ARKQ」(ARK Autonomous Technology & Robotics ETF)と「IDRV」(iShares Self-Driving EV and Tech ETF)、「DRIV」(Global X Autonomous & Electric Vehicles ETF)、「EVAV」(Direxion Daily Electric and Autonomous Vehicles Bull 2X Shares)が挙げられる。

日本の証券会社で自動運転関連の投資信託やETFは購入できる?

日本市場に上場している投資信託やETFは購入できる。アメリカ市場に上場しているETFは証券会社によって異なる。

そもそも「投資信託」とは?

投資信託とは、一定の投資方針に従って運用会社が運用するファンドのことで、投資家はその投資信託を保有することで、資産運用を委託する形となる。運用益が出れば基準価額(※株式における「株価」のこと)が上がり、運用損が出れば基準価額が下がる。

そもそも「ETF」とは?

普通の投資信託は証券取引所に上場していないため、リアルタイムに売買ができず、売買機会は1日に1度といった形になっている。一方でETFは「上場投資信託」という名称の通り、投資信託でありながら株式などと同様に証券取引所に上場しており、証券取引所の立会時間中はリアルタイムに売買が可能だ。

※編注:この記事は特定の株式銘柄への投資を推奨するものではありません。

(初稿公開日:2020年9月30日/最終更新日/2026年6月15日)

【参考】関連記事としては「自動運転、米国株・日本株の銘柄一覧」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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