Amazon傘下の自動運転開発企業Zoox(ズークス)のトップが、EV(電気自動車)大手テスラの自動運転技術に懐疑的な姿勢を示している。Zooxは米国で自動運転タクシー(ロボタクシー)サービスをスタートすることを発表したばかりだ。その場において、テスラについて言及したという。
Zooxの共同創業者兼CTO(最高技術責任者)であるジェシー・レビンソン氏が、テスラの自動運転技術に対するアプローチと、それがうまくいかない理由について語っている。
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■Zoox幹部が考える「うまくいかない理由」
ZooxのレビンソンCTOは自社の自動運転戦略について、LiDARやレーダー、カメラなどを活用したマルチセンサーの安全設計により、完全な状況認識を行うことができると強調している。それが、カメラのみに頼っているテスラのシステム「FSD(Full Self-Driving)」よりも優位性をもたらすと考えているようだ。
FSDは有能ではあるものの、カメラのみに依存することでドライバーに「誤った自己満足感」を与える可能性があるとも指摘している。この水準の技術では、真のドライバーレスの自動運転走行を行うには不十分だと考えているようだ。
レビンソンCTOは、「人間と同じくらい安全なロボタクシーではなく、人間よりも特に安全なロボタクシーを構築するには、実際にはテスラが車両に搭載しているよりもはるかに多くのハードウェアが必要であるというのが私たちの見解だ」とコメントしている。テスラを率いるイーロン・マスク氏を挑発する発言とも言えそうだ。
【参考】関連記事としては「テスラの自動運転技術・Autopilot/FSDを徹底分析(2024年最新版)」も参照。
■テスラより先にサービス開始予定のZoox
テスラのFull Self-Drivingは直訳すると「完全自動運転」になるものの、現状は自動運転レベル2のADAS(先進運転支援システム)にとどまる。しかしテスラは2024年10月にロボタクシー計画を発表している。ハンドルもペダルもない自動運転車両「サイバーキャブ」を用いて2025年中にサービスを開始予定だ。
Zooxはテスラより先にロボタクシーを始動させようとしている。今後数週間以内にロボタクシー専用車両の配備が整い、年明けにはラスベガスなどでサービスを展開予定だ。この車両は4人乗りで、ハンドルなどの手動制御装置を備えないオリジナルの自動運転専用モデルになる。最初は少ない車両数で運行するが、今後エリアや車両の数は拡大予定としている。そして、2026 年には大規模な量産車の生産がスタートするという計画になっている。
このロボタクシーは、最初は「Zooxエクスプローラー」として招待された選ばれた顧客のみが利用できる。日中など最も忙しい時間帯も含め、1日16時間運行するようだ。
■両社ともに専用車両を開発中
世界で初めてロボタクシーを実用化したのは、Google系の自動運転開発Waymoだ。2018年にアリゾナ州フェニックスで一部ユーザーを対象にサービスを開始した。その後、GM傘下のCruiseもロボタクシーを商用化しているが、重大な事故を起こしたことなどにより現在は運行を休止している。
Waymoが市販車に自社開発の自動運転システムを搭載するというアプローチを取っているのに対し、Zooxは完全オリジナルの専用車だ。またテスラのサイバーキャブも自動運転専用車となっている。
Zooxが米国のロボタクシー競争において、どれだけWaymoに食い込めるのかに注目だ。また技術水準について指摘されたテスラのイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)は何を思っているのだろうか。過去には、テスラを解雇された優秀な人材が続々とZooxに採用されているという報道もあった。両社の関係にも注目だ。
【参考】関連記事としては「Amazon、自動運転タクシーを「数週間以内」に展開へ Googleのライバルに」も参照。