トヨタ、自動運転車をあす発表か!レベル3搭載でホンダに対抗?

ライブ配信の新車発表会に注目



出典:Flickr / DennisM2 (CC0 1.0 : Public Domain)

トヨタ自動車が2023年9月6日に実施する新車発表会。どんな車両が発表されるのかはベールに包まれているが、自動運転車の市販車の発売開始が発表される可能性もある。

もしそうだとすれば、自動運転レベル3の機能を搭載した新型「レジェンド」を2021年3月に発表し、自動運転車の実用化において先行するホンダに追いつく狙いがあるのだろうか。トヨタからどんな新型車が発表されるか、注目が集まる。


■新車発表会は9月6日13時半から

トヨタは2023年9月6日(水)13時半〜13時45分に新型車発表会を行い、その模様をライブ中継する。プレゼンテーションを行うのは、デザイン領域統括部長でChief Branding Officerのサイモン・ハンフリーズ取締役だ。

新型車の特設サイト(https://toyota.jp/info/wp_20230906/)はすでに開設されているが、今はまだ発表会までの時間がカウントダウンされている表示があるのみだ。ただし、ブラックの車体で、白い手袋をはめた運転手らしき人物がリアドア(後部座席のドア)を開けようとする様子の画像を見ることができる。(※特設サイトの画像は、以下のキャプチャ時点ではすでにその画像とは異なる画像がトップページに表示されている)

出典:トヨタ特設サイト

これにより、社用車、特に役員車など専属の運転手がいるようなユーザーに向けてのラグジュアリーカーなのかもしれないという想像ができる。もしそうであるなら、自動運転車ではないのだろうか。

もしくは、最新のADAS(先進運転支援システム)が搭載され、高度な安全性と極上の乗り心地の両方を併せ持ったEV(電気自動車)になるのかもしれない。


なお発表会に出席するサイモン・ハンフリーズ氏は、トヨタのデザイン部門のトップを務める人物だ。過去に新型「プリウス」「アルファード」「ヴェルファイア」などの発表会でも、同社を代表してプレゼンを行っている。

■トヨタの自動運転技術の開発状況は?

ホンダがレベル3自動運転車をすでに発売済みだが、それに対してトヨタが焦っているといった様子は全く見られない。同社オウンドメディア「トヨタイムズ」や役員インタビューなどでは、よく「乗り味」というワードが出てくる。乗り心地だけでなく、運転を楽しむといった意味も含まれているようだ。

なおトヨタが掲げる「Mobility Teammate Concept」は、クルマが人から運転を奪うのでも、単に人に取って代わるのでもなく、人とクルマが双方をパートナーとして尊重し合い、運転を楽しみ、時には運転操作を任せることで、本当の安全・安心、移動の自由を実現したいという同社独自の考え方だ。

しかし、トヨタが全く自動運転車を発表していないわけではない。2018年に自動運転シャトルe-Palette」を発表し、すでに東京五輪の選手村でe-Paletteを導入したり、東京臨海副都心・お台場エリアで実証実験を行ったりしている。


出典:トヨタプレスリリース

また、静岡県裾野市に建設中の実証都市「Woven City(ウーブン・シティ)」では、自動運転車が走行する予定だ。さらに2023年8月には、中国の自動運転開発スタートアップPony.aiと合弁を設立し、中国で自動運転タクシーを本格量産していくことが発表された。

【参考】関連記事としては「トヨタのe-Palette(イーパレット)とは?」も参照。

■新型車発表会を見逃すな!

水面下で着々と自動運転開発を進めていると思われるトヨタ。今回発表される新型車には、どんなサプライズが仕掛けられているのだろうか。自動運転機能、もしくは最新のADASが搭載されるのだろうか。

新車発表会は、当日開始時間になったら以下のページで閲覧できる。

▼新車発表会|トヨタ自動車
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/39704059.html

またトヨタ公式YouTubeチャンネルでもライブ中継される。

▼トヨタ自動車 新型車発表会|YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=KTMrIYWULJE

なおライブ中継後は、オンデマンド配信も行われる予定だという。日本のみならず世界中から注目が集まる。

【参考】関連記事としては「トヨタと自動運転(2023年最新版)」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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