京セラ、自動運転バスの実証開始!中国BYD製車両を使用

自動運転レベルは「レベル2」



出典:京セラ・プレスリリース

京セラは、自動運転バスの実証実験の実施について発表した。期間は2022年9月29日〜10月11日。同社開発の自動運転バス「trota(トロタ)」が運行する。

運行するのは、栃木県宇都宮市で開催される国民体育大会 「いちご一会とちぎ国体」の会場と最寄り駅を結ぶ片道約0.7キロメートルの区間だ。


■京セラ開発の自動運転バス「trota」とは?

今回の実証実験で使用されるtrotaは最高時速40キロで、定員19人となっている。今回の実証実験の自動運転レベルは「レベル2」(部分運転自動化)となっており、緊急時には同乗のドライバーが手動介入する。

trotaには京セラが開発したステレオカメラや周辺検知カメラ、ミリ波レーダーに加え、先進モビリティと共同開発したECU(電子制御ユニット)システムを搭載している。また、LiDARや信号検出用カメラ、GNSS(測位衛星システム)アンテナも装備されているという。

出典:京セラ・プレスリリース

ちなみにtrotaは、中国EV(電気自動車)大手のBYD(比亜迪)の小型EVバス「J6」がベースとなっている

京セラは2021年10月にも、自社の滋賀八日市工場と滋賀蒲生工場間の公道を含む約1キロメートルの区間を運行する実証実験などを行っている。


■日本公営や日本信号などとともに実証

今回の実証主体は栃木県で、実験運営は日本公営が、路車協調支援は日本信号が、電光掲示板を使った案内表示はアークノハラが担当する。詳しい実施体制は以下の通りだ。

出典:京セラ・プレスリリース(※クリックorタップすると拡大できます)

実証実験でどのような成果が得られるのか、関心を集めそうだ。

【参考】関連記事としては「京セラ子会社が「ミニ無人コンビニ」!自動運転技術を活用」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)





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