自動運転ベンチャーの米May Mobilityがこのほど発表したプレスリリースによれば、自動運転用として開発されたトヨタのAutono-MaaS車両「シエナ」を活用した公共交通プログラムが、ミネソタ州で始動するようだ。
プログラムで使用されるトヨタのAutono-MaaS車両は、「米国障害者法」(障害を持つアメリカ人法)に準拠した車両で、車椅子対応となっている。May Mobilityは交通系テック企業のViaと協力し、このプログラムを展開していくという。
詳しくは以下のプレスリリースも参照してほしい。
▼May Mobility and Via launch first rural transit program to use wheelchair accessible ADA-compliant autonomous vehicles
https://www.prnewswire.com/news-releases/may-mobility-and-via-launch-first-rural-transit-program-to-use-wheelchair-accessible-ada-compliant-autonomous-vehicles-301634882.html
■シエナAutono-MaaSの初の商業利用か
プログラムが開始されるのは、ミネソタ州グランドラピッズにおいてだ。
May MobilityのEdwin Olson最高経営責任者(CEO)は「トヨタ・シエナのAuto-MaaS車両による初の商用フリートで、グランドラピッズの人々に最先端の技術とサービスを展開できることを誇りに思う」と述べている。
Olson CEOの言う通りであれば、Autono-MaaS車両としてのシエナの初の商業利用であると言えそうだ。サービスはオンデマンドの乗り合いタクシーとして展開され、誰でも無料で利用することができるという。
ちなみに住民がこのサービスを利用する際には、基本的にはViaのアプリを使う形となるが、「211」に電話をして予約することも可能だという。
■2017年に設立された自動運転ベンチャー
トヨタから出資を受けているMay Mobility。同社はミシガン州アナーバーで2017年に設立され、自動運転技術に磨きをかけてきた。そんなMay Mobilityがトヨタ製車両を活用して今後さらにどのような展開を見せていくのか、業界の関心がさらに高まっていきそうだ。
【参考】関連記事としては「トヨタのロボタクシー用車種、第1号は「シエナAutono-MaaS」か 自動運転技術搭載」も参照。